15 見つけた仲間 金の狐
なぜかは知りませんが、ゲームのガチャで「白い狐」がよく出ます。
これが、狐が好きになった一つの理由です。
大会は2週間後の日曜日に行われた。
開催場所は、『グランド・エデン』の中心の都市「グランド・シティ」と呼ばれる町である。
1つ町には必ずゲートが設置されており、1度行ったことのある町にワープできる仕組みである。
だが、LV10を超えると自動的にグランド・シティへのワープが可能になるらしい。
なので難なく会場についた。
すでに大会は始まっているようだ。チケットを持ってる者は既に観戦して盛り上がっている。
「すみません、これを」
「特別観戦室ですね…こちらの方についていってください」
どこからともなく現れたNPCについていく。
小型ゲートでワープし着いた先はなんと、会場の目の前だった。
壁や天井は透明なガラスでできているが、出場者も観戦者も白夜の存在に気づいていない。
「不可視の術のようなものが付与されてるのだろうか…鑑定」
【マジックミラー】
外からの攻撃は全て無効化し、中からの攻撃は防げない。
大会への乱入に最適。
「…鑑定しない方がよかったかな?」
=☆☆=☆☆=☆☆=
壁や天井が透明でも地面はマットが敷かれてある。
そこにある椅子とテーブル、飲み物を片手に観戦する。
「結構迫力あるねー」
特に魔法使い同士の戦いは見ものである。
また、生実況も少なからず面白い。
『おおっとミケ選手、獄炎の魔法をもろに浴びてしまったー!』
『しかし、グリコ選手はそのまま追撃ー!容赦なしだー!』
実況者の噛まずに言う方法を突撃取材してみたい。
ちなみにこの試合は、ミケ選手の逆転で終わった。
グリコさん。確か馬車の護衛にもいたけどモブキャラ感が半端ない。
『続いての試合は、ギルドマスターどうしの対決だー!』
一斉に歓声が上がったため耳をふさぐ。耳がいいのもたまにキズだ。
『北門からは『神速』の称号を持つ『青空騎士団』のギルドマスターことソーラだ!』
うす水色髪の美少年が出てくる。やたら女性陣の歓声が大きくなったのは気のせいではないだろう。
『南門からは大規模ギルド『狐の羽衣』のギルドマスターことホムラだー!』
南門が空く…が誰も出てこない。動揺と焦りの声が飛び交う。
『んんー?まさか不在か…』
実況を遮るように、狐の群れと1人の女性が現れる。
九本の尻尾と耳を持ち、黄金色の髪をなびかせ、赤と黒と金の着物を羽織っている。
まさしくそれは、狐の美女だった。
そんな彼女に鑑定をした。
【ホムラ】LV16+☆1 職業【金霊狐】
種族名【ゴールド・フォックス】
白夜の種族名は【シルバー・フォックス】となっている。
スキルやステータスは分からなかったが、そんなことはどうでもいい。
ただ自分はこう思う。
「彼女はだれ…?」
そのプレーヤに謎の親近感が湧いた。
『これは派手な登場だ!しかも彼女は新しく実装された種族に進化しているようだ!』
種族が進化するとレベルが1に戻る。だから彼女はレベルが低いのだろう。
『それでは試合開始!』
「新しく実装された?それがなんだ。この俺のスピードにかなう者ななんていない!」
対戦相手のソーラが目にも止まらぬ速さで駆け回る。
「速さなんて、私には関係ないわ」
ホムラが地面に足をたたきつける。
カンッ!
と音を立て地面が割れる。そこから金色の閃光が飛び出し、ソーラに直撃する。
「ぐああーーー!!」
ソーラは空中に打ち上げられ悲鳴を上げる。
「とどめです」
「ぐう、終わってたまるか!」
ホムラは金色のオーラを弓の形に変え、ソーラに向けて矢を放つ。
「炎雷鋼射!」
「クリスタル・シー…」
ソーラの守りは間に合わず、心臓を射抜かれる。
「ぐあっ…」
『早い!瞬殺だー!相手のスピードを封じ、矢で射抜く一連の動きに一切の無駄がない。文句なしの勝利だー!』
ホムラはピースをかかげる、その姿を白夜はガラス越しに見つめるのだった。
あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。
投稿日は、毎週土曜朝5時に投稿いたします。楽しみにしててね(*^-^*)




