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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第2章ゲームに慣れてきたころ
15/132

15 見つけた仲間 金の狐

なぜかは知りませんが、ゲームのガチャで「白い狐」がよく出ます。

これが、狐が好きになった一つの理由です。

 大会は2週間後の日曜日に行われた。

開催場所は、『グランド・エデン』の中心の都市「グランド・シティ」と呼ばれる町である。


 1つ町には必ずゲートが設置されており、1度行ったことのある町にワープできる仕組みである。

 だが、LV10を超えると自動的にグランド・シティへのワープが可能になるらしい。

 なので難なく会場についた。


 すでに大会は始まっているようだ。チケットを持ってる者は既に観戦して盛り上がっている。


「すみません、これを」


「特別観戦室ですね…こちらの方についていってください」


 どこからともなく現れたNPCについていく。

 小型ゲートでワープし着いた先はなんと、会場の目の前だった。


 壁や天井は透明なガラスでできているが、出場者も観戦者も白夜の存在に気づいていない。


「不可視の術のようなものが付与されてるのだろうか…鑑定」


【マジックミラー】

外からの攻撃は全て無効化し、中からの攻撃は防げない。

大会への乱入に最適。


「…鑑定しない方がよかったかな?」


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 壁や天井が透明でも地面はマットが敷かれてある。

そこにある椅子とテーブル、飲み物を片手に観戦する。


「結構迫力あるねー」


 特に魔法使い同士の戦いは見ものである。

 また、生実況も少なからず面白い。


『おおっとミケ選手、獄炎の魔法をもろに浴びてしまったー!』

『しかし、グリコ選手はそのまま追撃ー!容赦なしだー!』


 実況者の噛まずに言う方法を突撃取材してみたい。


 ちなみにこの試合は、ミケ選手の逆転で終わった。

 グリコさん。確か馬車の護衛にもいたけどモブキャラ感が半端ない。


『続いての試合は、ギルドマスターどうしの対決だー!』


 一斉に歓声が上がったため耳をふさぐ。耳がいいのもたまにキズだ。


『北門からは『神速』の称号を持つ『青空騎士団』のギルドマスターことソーラだ!』


 うす水色髪の美少年が出てくる。やたら女性陣の歓声が大きくなったのは気のせいではないだろう。


『南門からは大規模ギルド『狐の羽衣』のギルドマスターことホムラだー!』


 南門が空く…が誰も出てこない。動揺と焦りの声が飛び交う。


『んんー?まさか不在か…』


 実況を遮る(さえぎる)ように、狐の群れと1人の女性が現れる。

 九本の尻尾と耳を持ち、黄金色の髪をなびかせ、赤と黒と金の着物を羽織っている。

 まさしくそれは、狐の美女だった。


 そんな彼女に鑑定をした。


【ホムラ】LV16+☆1 職業【金霊狐】

 種族名【ゴールド・フォックス】


 白夜の種族名は【シルバー・フォックス】となっている。

 スキルやステータスは分からなかったが、そんなことはどうでもいい。


 ただ自分はこう思う。


「彼女はだれ…?」


 そのプレーヤに謎の親近感が湧いた。


『これは派手な登場だ!しかも彼女は新しく実装された種族に進化しているようだ!』


 種族が進化するとレベルが1に戻る。だから彼女はレベルが低いのだろう。


『それでは試合開始!』


「新しく実装された?それがなんだ。この俺のスピードにかなう者ななんていない!」


 対戦相手のソーラが目にも止まらぬ速さで駆け回る。


「速さなんて、私には関係ないわ」


 ホムラが地面に足をたたきつける。


 カンッ!


 と音を立て地面が割れる。そこから金色の閃光が飛び出し、ソーラに直撃する。


「ぐああーーー!!」


ソーラは空中に打ち上げられ悲鳴を上げる。


「とどめです」


「ぐう、終わってたまるか!」


 ホムラは金色のオーラを弓の形に変え、ソーラに向けて矢を放つ。


炎雷鋼射(エンライゴウシャ)!」


「クリスタル・シー…」


 ソーラの守りは間に合わず、心臓を射抜かれる。


「ぐあっ…」


『早い!瞬殺だー!相手のスピードを封じ、矢で射抜く一連の動きに一切の無駄がない。文句なしの勝利だー!』


 ホムラはピースをかかげる、その姿を白夜はガラス越しに見つめるのだった。

あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。


投稿日は、毎週土曜朝5時に投稿いたします。楽しみにしててね(*^-^*)

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