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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第5章 変わる変わるその色は
121/132

117 忍べど目立つ偉業

 五つ星評価が4.1となり少しばかり焦りを得ていること作者フィング、無事中間テストから復帰したことを報告いたします。先週まで投稿が疎かになっていたと思いますが、これからはまたボチボチ投稿できると思われますので、よろしく。

 ゲーム攻略に対し、情報は例外なく重要視されるだろう。それはモンスターであったり、プレーヤーであったりと、内容もさまざまである。そんな中、グランド・エデンは撮影機能が忠実しているため、映像による情報共有が盛んだ。


 今回もまた、情報を求めたプレーヤー達による撮影(盗撮)が行われていた。


『いい感じのプレーヤー動画を入手した話って本当か?』


『ああ。ソースは、最近ギルドに入ったジャン君だけどね』


『新人に盗撮……おっと間違えた、スカウトに行かせたのかよ』


 しぶしぶ文句を言われつつも、撮影者から送信されたテキストを壁越しに展開する。こうして、ギルド内上映会が始まったのであった。


『この動画を見てわかると思うけど、奴は手裏剣のような武器戦う中距離シーフであるとわかる』


『手裏剣とか、ロマンがビンビン湧き出てくるよ』


『ロマンがビンビンって……ちょっと落ち着け』


『まあ、投げナイフとかの投擲武器は多く存在するが、この手裏剣は異様で、速く曲がる曲芸じみた戦いができる代物のようだ。その分、癖が強いのもあって上級者向けの装備だね』


『速く飛ぶのと、曲がるやつはそれぞれ種類が違いそうだね』


『ただ手数が異常じゃね。アサルト撃ってるのと相違なくない?』


『それは俺も思った。攻撃力が低いのかとも考えたが、へし折れた木を見てそんなことないと……いや、低いには低いのか?』


『攻撃力が低くても、数があれば同じでしょ』


『ここって、第二島のアルデンテ(町の)近く?』


『恐らく。ただ、撮影者がこの場にいないから断言はできないぞ。ちなみにこの動画を送信して以降は音沙汰はないぞ』


『ジャンだっけか、これ送信したプレーヤー? 最近うちのギルドに入った……』


『せやな。ちなみに彼いわく、現状進行形で監視中らしいからまた映像送られてくるかもな』


『本ゲームにおける盗撮は後を絶たない』


『まあ、見栄えがいいからね〜』


『とっ……メール。お、映像の続きが来たぞ!』


『よっしゃ、提示よろ』


『あれ? 今回は弾幕貼ってない?』


 撮影の角度や対処は変わらないが、先程までの映像が圧巻だったがゆえ、指で数えられるほどの手数は見劣る始末。

 それゆえよぎる疑惑は、なぜ撮影者のジャンがこの映像を採用し、送ってきたのかと。


『投げてる物は変わらず。強いて上げるなら、的の木に当たってない?』


『もしかしたら、練習初期の映像だとか?』


『あー、そうかも。なんか動きがぎこちない感じがするし』


『じゃあ、この反響音はそのせいか』


『反響? あ、確かに聞こえる。お前耳いいな』


『反響音というより、金属同士が接触する音?』


『どっちにしろなんでそんな音が聞こえてるんだ』


 皆に疑問符が浮かび上がる始末。ただ、その歯切れの悪い状況をひっくり返すような出来事が、その目に飛びかかってきた。


「うぉあっ!」


 突如、ジャンの足元に手裏剣の一つが飛んでくる。かなりの距離があり、投擲者の斜め後ろに向かって飛んでくるのだから予測もできなかっただろう。

 幸い直撃することはなく、尻もちを付く程度に終わったが、彼は放心状態となり、映像共に上の空となっていた。


 それから時間が経つ間もなく、フードをかぶった謎の人物がカメラに映ってきた。


「大丈夫でしたか!? あ、当たってない……よかった」


 水色がかった目と髪を持ち、小柄な体格に男女との区別が付きづらい子供じみた高い声。

 はっきりと映ったその姿は、先程までの手裏剣を投擲していたプレーヤーであろう。といっても、かなりの距離にいたにも関わらず、後も早く駆けつけられるのかと不思議には思えたが。


「お前……いや、あんた!?」


『この顔ってもしや』


『『『「白夜か!」』』』


 撮影者含む皆は一斉に声を上げ、その名を叫んだ。


「ほんとすみません。まさかこんなところにプレーヤーがいるとは」


 純粋無垢な他者を心配するその言葉も、今の皆には届かなかった。とにかく驚きのような、よくわからない感情ばかりが渦巻くばかりであった。


 他人であるはずなのに、一方的に名を知っているだけなのに、こうも動揺するものなのだろうか。


『…………はっ! えっと、なんだ? 何がおきた!?』


『えー、えっと? 状態異常?』


『カメラ越しで?』


『ありえないけど、それを差し引いても色々やばい』


『相手が白夜ってなんだったら話は早い。今すぐに勧誘してもらわないか?』


『いいなそれ。噂通りなら実力者であるのに間違いなさそうだし』


『いやいや、こんな影の大物をジャン一人で勧誘できるか』


『それはそうだな。ちょっと誰か援護しに行ってくれないか?』


『俺らは無理だぞ。知っての通り、以前勧誘しに行ったら顔見て逃げられた』


『でも今、顔のいいプレーヤーはギルドにいない……』


『はいはいー、みんなー。ミケ、只今参上いたしました。てかログインしましたー。で、何見てんの?』


『ミケ、勧誘は君に任せる。大会で知らしめた腕とあざといその顔を武器に頑張ってくれ!』


『にゃぁ?! なんの話しさ、怖いからさ、その毛むくじゃらな手で方つかむなー! 揺らすなー!』


 人知れず暴走するギルド内で行われた上映会。そんな知らぬ間の盗撮は知る由もなく、代わりに目の前に現れた再開せし人に意識を向けるばかりである。

 ジャンは、初めてチームを組んだプレーヤーであり、ギルド雀蜂の脅威から助けてもらった方でもあります。

 ミケは、大会などでグリコをボコしてたプレーヤーであり、そのほかにも名前だけ登場していた大会猛者の方です。

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