111 考察スレのお話
前回からの続きだよ。ただし、ここから読んでも差し支えないように書いたから安心してね。
(間違って、前回と同じような文面を書き連ねていたなんて言えない)
考察はある種の生き様である。
今回もまた、その考察を共有する者達の会話がなされていた。
21無名:はい、ということで人は集まったかな?あれから少し時間空けたし、もう大丈夫だと思うから始めるか。まず進行を決めるか。
23無名;でどうするの。じゃんけん?
24無名:ネットでじゃんけんって、頭くるってんのか?
25無名:俺が、進行!
26無名:揉める前に確定申告。
27無名:どうぞどうぞ(譲り合いの精神)
28無名:どうもどうも(譲り合いに見せかけた精神)
29進行:ということで、無名改め進行となりました。以後よろしく。早速だがとある大会で起こった『落下事件について』知っているであろうか?
30無名:知ってる
31無名;知ってにゅ
32無名:知らん
33無名:知ってろ
34進行:説明すると、話題となっている白霊狐を初め、ホムラやソーラ、その他大勢の実力者が集ったバトロアな大会があったんよ。しかし、本戦が始まると言った瞬間にサーバーが落ちてしまうアクシデントが発生した。それだけならただの事故で済んだのだが、その際に白霊狐が意味深な映像を撮影したんよ。
35無名:なるほど、それで?
36進行:その映像というと、普段雲で隠された五つの島が見通されている光景。さらにその下に位置する場所に山や森、海、町が連なってるのが確認された。それをみんなは『本物の異世界』だと噂し、『グランドエデンは、本物を模った世界なんだ』って考えるようになった。
37無名:それは、考えすぎじゃない?みんなして。
38無名:今すぐにでもその映像を見てくるといい、切り抜き映像がいっぱいあるから。それ見て驚愕してこい。
39無名:確かに、その光景も現実に近すぎるほどのグラフィックってことも噂の要因でもある。ただ、その空間に投げ出される直前に白霊狐は、光る拳をその場で握りしめて、暗転した空間を砕いていた。その意味深な行動に、妄想を膨らましてるんだなと。
40無名:調べたっけ直ぐに出てきた。んで、凄いのを目にした。何あれ、何処の国?
41無名;少なくとものこの地球はないよ、浮島なんて。
42進行:そんで本題に戻るが、そこで始まった生きる都市伝説にまた変化があったと。
43無名;なんかあったらしいよね。ギルド青空騎士団と、ギルド駒狐が率いるスラムの連中とのドンパチ合戦。
44進行:そうその駒狐のリーダー『狐影』こそ、白霊狐だったのだ。ただし、以前の真っ白い姿とは異なり、現在は見る場所によって白黒と色が違って見える不思議な姿となっていた。多分、光による錯覚だと思われる。能力にも変化が見られ、青空騎士団所属のグリコが使用した奥義に対して、圧倒的パワーで返り討ちにしたとのこと。
45無名:なにそのチート。
46無名:念のため捕捉しとくが、奥義スキルとはその強さ故に、同じ奥義でしか対抗できないと言われている技だ。
46無名;46無名→補足苦労さまです。
47進行:そんで、九尾の狐となると、その姿を偽る『狐の化け皮』という能力が存在すると、あのホムラが証言している。恐らくあの白霊狐も同じスキルを持っていると容易に予想できる。ただ、今回の件でそれが否定されてきてる。
48無名:狐影って結局どんな人だっけ?忘れた。
49無名;最近有名になり始めたプレーヤーだからね。まだ若干印象付けられてないのかな。
50無名:一回話したんだけどな。
51進行:もう一度語るか。狐影とは、第一の島イスティアにて、灰色盗賊団をソロで討伐。その後、船での移動中に襲ってきた流星海賊団を返り討ちにする。その際、後の駒狐のメンバーと共に三機の船を撃沈させた。あとは知っての通りスラム襲撃で戦果を挙げた。どれもこれも数か月も経っていない速さで成し遂げられている。
52進行:そんで、そのスラム襲撃の最終盤面を遠目で撮影してたやつがおるのよ。誰の提供だったかは忘れたが、ブレイブ・ドラゴン通称『不死竜』の群れを、白い炎で焼き尽くすかと思いきや、その内から黒い何かが爆発したり、それでも復活しようとするドラゴンを狐の群れが食いちぎったりと容赦ない光景が映っていた。基本白と黒を基調とした魔法だったが、派手で圧巻だったよ。
53無名;白と黒だと何か違うの?
54進行:観察した感じ、白はいわゆるエナジードレイン系統の特性を持ち、黒は蓄積ダメージだ。HPの表示がだんだん黒く染め上げられて行くと同時に、あらゆるステータスの弱体、受けるダメージの増加。最終的にすべてが黒く染まると、その相手は死亡する。
55無名:ぜったいあいてにしてはいけない、これはまじで。
56進行:そう、黒がホントにえげつない。ただし、黒く染まるのはHPが削られる行為とはまた別物で、普通の攻撃によるダメージは、黒く染まった部分から削れ、その分デバフも解消されるらしい。あえて対策を練るなら、黒く染まった部分は自傷してでも削って、即座に回復するのを繰り返しながら戦うほかない。
57無名:その強さには驚きだけど、落下事件とは何か関係があるの?
58進行:単純に、ゲームバランスを崩壊させかねない能力であるが故に、何かと深読みする人が多くいるのさ。
59無名;なるほど……つまり?
60進行:ゲームではない、異世界の力。そういった考えが広まってんのよ。白霊狐始まりの地とされている第一の島イスティアに向かって、隠し要素が無いかくまなく探すプレーヤーまで現れ始めたのさ。
61無名:なるほど。これまた突飛押しの無い話が。だが不思議と納得してしまう自分がいる。
62無名:流石の情報量。進行を名乗り出た自信は本物だった。
62無名:その白霊狐が、ぶっ倒れて気絶してるって話しをしていいカナ?
63無名:なに!?
64無名:マジで?つか誰!
65道化:ワタクシギルド駒狐に所属する道化のジェフリーデス。先ほどアルケミナ大図書館を攻略していた白霊狐、改め狐影達ご一行が凄い形相で戻ってきたものでね。ここもネットも大騒ぎよ。
66無名:確認してきた。アルケミナ大図書館にて隠し扉が発見やら、図書館で発生した謎の破刃だとか、駒狐のリーダーがこん睡状態だとか……こん睡状態!??
67道化:そこまで重症ではないと思うけどネ、寝落ちした感じで、でも凄い汗と苦しそうな表情で未だ覚醒せず。アラマドウシヨウ!
68無名;え…えっと、まずどうしてそうなっちゃったの。
69道化:なんでも発狂して、混乱してて、話題にも上がっている破刃もその白霊狐が発生させたものらしいヨ。それによって破壊された場所から、扉がヒョッコリ!あらまビックリ!それでも、様子が変だったことには変わりないのネ。まるで怯えているような。なんだかここなら、その理由を発掘してくれそうだったのでネ。
70進行:これまた凄いことが。
71無名:どこに驚いたらいいのかわっかんね。
73無名;今はギルドにいるのかしら。ちょっと訪問しに行っていい。
74道化:あらま、何で?
75無名;同族としてちょっと無視できないのよ。親近感と言うか、なんというか。とにかく心配なのよ!
76道化:これはこれは、まさかギルド狐の羽衣のリーダー、ホムラさんでしたか、コリャ失敬。
77金霊狐;そうよ。頭くるったじゃんけん頭で悪かったわね。
78無名:その節は、ホントすいやせんでした!
79金霊狐;とにかく今からゲーム立ち上げて向かうから。全速力で。待っててね。
80道化:こりゃ凄い展開だネ。でもまあ、これはこれで、オモシロイけど。ふふフ。
81進行:こわ…




