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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第4章みんな個性豊か
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99 正義を願う偽善者

 やはり前日に休みがある場合はともかく、平日が忙しいくなってきた分投稿が難しいです。もしかしたら今回みたく、週に一回月曜日投稿が続くかもしれません。

 でも、書けたら書きたい。そんな欲求が日々刺激し、それができない日常にストレスを感じてしまいます。


 やっぱ部活辞めた方がいいかな(;´・ω・)ヒィーン…

 撤退の命令。事前に伝えられていた作戦の合図。援護してくれてた仲間はすでに中心部に到着した頃だろう。残った俺は文字通り死ぬまでここを死守する。


「なあ、オッサン。あんたは逃げなくてよかったのか?」


「よい。あんたらみたいに俊敏な奴ら相手から逃げ切るなど、我々の足では無理だ」


「そうかよ。仲間思いのいい親分じゃない…か!」


 再びランマは、その剣で切りかかる。つかさずバルスはその盾で受け止める。その間には火花を散らし、互いに意地と意地を削り合う。


「田中ぁ!リースぅ!二人は逃げたやつらを追え!こいつは俺一人で十分だ」


「いやでも、そいつ他の奴らと比べて手強いだろ」


「つべこべ言わないの田中。ああなったアイツは聞き分け悪いんだから」


 リースは田中の手を引き中央へ走りだす。そんな彼らを止めれたかもしれないが、バルスは動かなかった。


「…追わないんだな」


「今のお前に背を向けるのは愚策だと直感が働いてな」


「まだ、()()()()()の方が、回答として嬉しかったな。たかが直感に策が見破られて悔しいぜ」


 バルスは直感と言ったが、すぐ目の前のランマから目を離せばその首を狩られていたことぐらい理解できた。もとより相手の隙を作る策略と、そこを突くチームワークが彼らの強みだった。下手に動くことは奴らの思うつぼなのだ。

 先ほども、分担は彼らのチームワークを消し去る愚策に思えるが、そこで油断を誘う選択を押し付ける。つまるとこそんな思惑であろう。


 だが、今更逃げたやつらを追ってももう遅い。信頼できる強さを持った彼らギルド(駒狐)がいる。


「最後まで、俺らの読みを外しに来たな。だが、後のない策を講じるほど追いつめられちゃいねぇよ。精々頑張りなよバルス、()()()一人でも強い!」


「……っ!?」


 バルスの周りに、魔法のように美しく血のように気味が悪い赤い妖光が走る。それがなんだか良く分からないが、いやな予感だけは察知できた。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 暗い暗い道を淡々と走る田中とリース。目的通りスラムの中央へと向かう最中、田中がその足を止める。


「どうしたのよ、早く行かないと」


「でも、ランマ一人置いていけないよ。あいつは強いけど、長くは持たない」


「彼のことは彼自身が一番良く分かってるはずよ。それに、もし私たちがあそこで留まっていたら彼の弱点を悟られてしまうかもしれない。私たちが彼を信じて任せれば、バルスとかいうオッサンもその強さを信じるでしょ」


「臨機応変に相手を騙し、頭のいい奴には深読みさせる。それが俺らの強みではあるけど…いや違うな、そんな理由じゃない。俺は、アイツの言葉を聞いてちょっと揺らいだんだ」


「アイツってあのオッサン?」


「そいつの『俺は悪人だ。だが、それを裁かんとする者が決して善人であるとはいえない』って言葉に少し納得しちゃって。今まで正義の元で戦ってるつもりだったけど、そこに違和感を持っちゃって」


「これ以上戦うのが嫌になったの?でも、ここで引き下がるわけにはいかないし、ランマの行動を無駄にするわけにはいかないでしょ」


「リースは何も思わなかったのかよ…このまま動くことが正しいのかって、考えなかったのか?」


「それは、はぁ……考えたわよ頭の片隅で。でも今どうこうできる話ではないし、青空騎士団の責務でもある。ここで攻めるのをやめるわけにはいかないのよ」


「それは、今さっき考えた言い訳だろ」


「…っ!?」


「間の鈍いランマはともかく、付き合いの長い俺らからすれば互いの思考を読むなんて造作のないことじゃないか」


 リースは反論しようとしたが、言葉が出なかった。何せ田中の言うことに間違いなんて微塵もなかったのだから。


 人の行動一つ一つには必ず原動力となる理由が存在する。たとえそれが感情的であれど、他者からの干渉があれど、まったく理由がないということはありえない。

 だがそれを失えば、そこに疑問を持てば、行動力を失うだろう。


 田中はまさしくそんな状況に陥っていた。少なからずリースも。


「あんたの言いたいことは分かるよ。でも、青空騎士団である以上この戦いは避けられない。かといってこういった戦いを今後続けられるかって聞かれたら私でも迷うよ、きっと」


「じゃあ、どうすんのさ」


「目的通り狩れるだけ狩って帰還する。グリコが持つ奥義の発動条件を考えれば、他の区画で魂は足りるだろうし、実質私たちの仕事は終わっているのよ。だから早く合流地点に向かいましょ」


「ああ、わかったよ」


 再び二人は、スラムの中心部へ向かって走り出す。それを影から見守る存在には気づくことは無く、元の目的のまま動いた。

 とりあえず、できたら土日朝五時に投稿。ですが今後、週一月曜投稿に切り替えていくかもしれません。そこのところ、ご理解お願いします。

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