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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第2章ゲームに慣れてきたころ
10/132

10 狐は夜を駆ける

主人公、白夜の見せ場!

 ランタンの光がなくなれば、ほとんど暗闇となって見えなくなる。

 残った焚火では全体を照らせない。


「みんな攻撃するな、同士討ちになるぞ!」

「何のつもり?これじゃあ相手も見えないでしょ」


 まったくもてそのとおりである。この中で見えるのは、夜目を持つ白夜だけだろう。

 案の定襲撃者も動いていない。


 いや、それは間違いだ。よく見るとポーションを飲んでいた。


「気をつけろ!何か仕掛けてくる。ポーションを飲んでいた」

「誰?見えてるの?でもポーションって…」

「きっと暗視のポーションだ。この先の町で売ってる」

「なにそれやばいじゃん!」

「おい、この声白夜だろ。俺らの代わりに相手してくれ」

「んな無茶な、てかランタン壊した奴がこっち来てる!」

「くそ!」


 この時、NPCが狙われてないことが不幸中の幸いだ。

 NPCが1人でも殺されれば、今戦おうとしてるプレーヤーに賠償金が生じる。


「この…ウザ!」

「お前シーフか?耐えるね~」


 クナイで防ぎきるが、野営場所から離れて行ってしまう。でも裏返せばチャンスでもある。


「不可視の術…」

「なっ、消えた!どこだ」


 白夜を見つけれない襲撃者。気付いた時には頭をパックリ割られていた。


「ゴフォ…」


 即死クリティカルが発動し相手は砕け散る。彼の頭をかち割った武器は白く光る長刀だった。


「名前は白霊狐に書き替えて、あとは解除」


 白い尻尾と耳があらわとなり狐面をかぶる。

 マントも髪も武器も全て白。少しインパクトには欠けるが…。


「マントでもいいけど…ほかに似合う装備探さないとな」


 本来の姿に戻った白夜は極力ばれないように、野営地へ加勢しに戻る。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


《ダンテ視点》


 白夜と会話をしてたプレーヤーことダンテは、前に出て襲撃者を応戦してた。


「はあっ!」

「ぐっ」

「ポーションを持ってるのは、お前らだけじゃないんだよ」


 手持ちの暗視ポーションを飲み切った俺は1人で戦う。

正確には、白夜という少女が1人と戦ってる。


 それでも、現状1番強い俺がなんとかするしかない。

 出番が少ないまま終わった仲間のためにも!


「スキル、大地割り」


 この手に持つ大剣を地面にたたきつけると大地が盛り上がり相手に大ダメージを与えた。

 かなりの痛手を負わせただろう。だが同時に隙ができた。


 ヒュンッ…


「ぐお、アーチャーか!?…な、麻痺だと」


 体がしびれ、身動きが取れなくなる。


「だ、大丈夫か!」


 後ろに控える仲間が問いかける。ここで自信をもって「大丈夫だ!」と言えないことが悔しい。


「ここまで…ん?」


 この突然絶命の状況で、白い獣の()()が現れ襲撃者に襲い掛かった。


「な、なんだ!…ぐお」

「ちっ…こんな時にモンス…ギャッ」

「瞬殺だと!?そんな敵いてたまるか!」


 次々と襲撃者を倒していく様子は可憐で幻想的だった。

 白い獣は群れで押し寄せ相手を仕留めると同時に閃光がはなたれ消えてゆく。

 ほかのやつらにも見えているらしい。発光してるため暗闇でも見えるのだ。


 最後の1人だったアーチャーを仕留めると、残った1体がこっちを見つめる。


「…!」


 それは、まさしく狐だった。

 ガラスのような透き通った体をしており、高価な置物のようにも見える。


 それは森の奥へ走り、霧のように消えていった。


「はは、笑えねーな。モンスターなのかも分からない奴に助けられるなんて俺もまだまだだな」


 気が付けば、日が昇り始めていた。それを背景に1人の少女がやって来る。


「皆さん無事でしたか」

「お前もな白夜」


 襲撃は狐の集団によって助けられたのだった。


あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。


投稿日は、毎週土曜朝5時に投稿いたします。楽しみにしててね(*^-^*)

と言いたいですが、

最近、投稿日を早めるかどうか悩んでます。

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