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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第1章ゲームの初まり
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1 プロローグ VRゲームとの出会い

これ、作者の第2作目なんですけど…両立できるのだろうか。

 白崎(シラザキ)狐白(コハク)。これが自分の名前。


 中学二年の自分は一人暮らし。

 母は病気で亡くなり、そのすぐ後に父親の都合で引っ越してきた。

 新しい中学校に友達はいない。そもそも誰もかかわってくれない。

 かかわってくれたのはせいぜい、いじめる奴らだけだろう。


 居心地が悪い生活がなじみ始めたころ、父親から衝撃の言葉が飛び出してきた。


「会社の都合で今度はアメリカまで行くことが決まってしまった」


 父はうつむいて話し込む。どこか切なく悔しいという気持ちが伝わってきた。

 ただし、衝撃は次の言葉で来たのだ。


「だが狐白。お前はこの家に残ってほしい」

「え??」

「当然英語は話せないだろうし、今のままの生活がいいだろ?」

「え?えっと…」

「大丈夫だ狐白。先生から今すぐには無理でも今よりもっと友達は増えるだろうって話してただろ。家事も帰りの遅い俺の代わりにいつもやってくれてたから大丈夫だ。お金も定期的に送る」


 親にいじめのことは話していない。いじめといってもそこまでひどくはなく、からかってくる程度なので、まわりはいじめと認識していない。

 自分も我慢しているから何も言っていない。


 ただ、ついに心の拠り所がなくなってしまうことにショックを受けた。呼び止めることはできない。


 一週間後、父親は飛行機に乗りアメリカまで飛んで行ってしまった。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 数週間後。今年の夏はとても暑い。


 授業が終わり放課後になった。早く帰る人もいれば遅い人もいる。

 自分も帰ろうと準備していた。


「なあなあ大介(ダイスケ)、リアル・ライトはもう届いたのか?」


「おう。これで3人分そろったな」


「大介はジョブ何にする?できれば【シーフ】にしてほしいけど」


「いや、俺は【ナイト】になろーってもう決めてるのだが」


「ああー、それも外せないな。まあ【シーフ】は雇えれるしいっか」


 彼らは自分をよくからかいに来る3人組で名は「大介」「(レン)」「巧弥(タクヤ)」だ。

 だが今はゲームの話で盛り上がっており、自分は眼中にないらしい。


 そのままそそくさと帰った。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


『最近流行ってますもんね、リアル・ライト』


『はい、医療でも使われ始めた脳内干渉システム【IIS】をゲームにとり入れ実現したリアルバーチャルゲーム機。リアル・ライトは今だ全国で人気が上昇しております』


『どういった点が人気の秘訣なのでしょうか?』


『やはり第二の世界、第二の自分となり遊べることでしょう。五感もよく再現されており、今までと違った体験ができるからでしょうね~』


『では逆に気を付けなければならないことはあるのでしょうか?』


『それに関しては…』


「リアル・ライトか…最近そればっかだよな~」


 アイスをなめながらテレビを見る。

 今取り上げられてるのは、話題のVRゲームのことだ。


「第二の世界、第二の自分、か…」


[ピンッポーン]


 変な音のインターホンが鳴る。


 届いたのはアメリカにいる父からの差し入れだ。

 ただ今回は封筒の手紙とお金のほかに段ボールが届いた。


「なんだこれ?向こうの特産品とかか?」


 手紙を見来るとこう書いてあった。


『狐白へ。もう友達と仲良く過ごせているだろうか?私はもうすぐ大変忙しい時期に入る。そのためお金は少し多めに入っている。だが今後差し入れを頻繁には送れなくなるだろう。それでもお前のために私は仕事を頑張るので勉強はさぼらないように』


『追伸・友達と仲良く遊べるようにリアル・ライトを送っといた。たまには息抜きしろよ』


「お父さん…」


 勉強しなさいと言っておいて、ゲーム機を送るのはどうなのかと心の中でツッコミを入れる。

 ただ、不器用ながらも父親からの愛情が手紙から伝わってくる。


「リアル・ライト。これがあれば自分も楽しく過ごせるかな?」


 取り出したゲーム機をもってそう問いかける。

 誰からも返答はないが、誰かが自分の言葉を肯定してくれたような気がした。


 あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント、ブックマークは作者のモチベーションを上げます。

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