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How to 異世界  作者: ナギ式
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こうして2度目の道を行く

異世界ファンタジー始めました。

冷やし中華よりも最近よく目にしそうなこの文字ですが、まぁそれなりに遅くならないように出せればと思います。

俺は今この世の最後を迎えようとしている。周りには家族や孫、友達の姿なんかもある。御年107にして死期が来た。1世紀も生きたのだ。自分でもたいしたとのだとは思うが、それでもこれが最後かと思うと途端にやりたい事が出てくるものだ。


が、それも叶わずそのときは来た。俺は噛み締めるようにゆっくりと目を閉じ、そして「いやー、感動的な最後でしたね」と言う声に目を見開いた。そこは暖かな日が辺りに広がり白く雅な、古代ギリシャの神殿のような、天国と言われても信じてしまうところにいた。


「えっと、あなたの名前は船出 心(ふなで こころ)さんですよね」

「まぁそうだな、それで、あなたの名前は?それと神様?」

「まぁ神ですね。私は思いと勇気を司るアメソユーテルです。一応恋愛なんかも司ってるんですよ?」


ほう、恋愛の神様か。でも今の俺ってもう死んでしまってるから恋愛何て出来ないんだけどね。


「で、神様がわざわざこんな老いぼれの為に何の御用で?」

「あなた、死ぬ直前に沢山のやりたい事を思ったでしょう?だから私が叶えてあげようかと思いまして。」

「生き返らせてくれるのですか?」

「いえ、それは無理なので変わりに別の世界にご招待しますよ」


ん?別の世界?神様の世界か?それとも今の若いものがはまっている異世界とかって奴か?まぁどっちでもいいか。せっかく神様が直々に願いを叶えてくれるのだ。悪くはない。


「そうか。ならばよろしく頼みます。」

「あ、なにか欲しい才能とかありますか?」

「才能?スポーツが得意になるとかですか?」

「まぁ似たようなもので、この世界には所謂才能と呼ばれるもので人の価値が半分は決まってしまう実力社会なんですよ。なので、どのような才能かぐらいは選ばせてあげようかなと」

「そうか、ならばペット等が欲しいから動物と仲良く...いや、先に逝かれるのは悲しいから違うのにするか」


俺は昔から犬が好きだがどうにもこうにも寿命の差で先に亡くなってしまうのはいつも犬の方だからあまりそういうのは


「わかりました。寿命の概念がなく、他の生き物と仲良くなれる能力を授けましょう。」

「何だか手間をとらせてしまってすみません。そのような無茶を言ってしまって。」


そう言った後、俺は光に包まれた。「第2の人生頑張って下さいね。」そんな言葉と共に俺は旅だった。


着いた先は森だったようで、辺り一面の緑が遠くまで続いていて、近くには道もある。地面から立ち上がって見ると、体が軽い。手を見ると、シワや筋肉の衰えなど無かったかのようにみずみずしい肌だ。


「うれしいサービスもあったものだな。さて、これからどうするか。確か才能が重要だと言っていたから多分才能を知る方法があるのだろう。」


俺は孫が話していた異世界云々の話を思い出しながらいろいろな方法を試してみた。結果、技能可視化と言えば出てきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・船出 心 10才

・才能 不死使役(アンデットメイカー)

・職業 使役者

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何かゲームみたいだな。それに10才って俺の人生のほぼ10分の1じゃないか。まぁいいか。それにしても、この不死使役とはなんだろう。どう見ても犬猫と遊ぶような才能ではないよな。


取り敢えず使って見るか。アンデットって言うのだからゾンビとか幽霊とか貞子とか出てくるのだろうか?


「不死使役発動!」

できるだけ可愛い生物が出てきたら言いなと思いながら行うと、コウモリが出てきた。


「ん?もしかしてコウモリのゾンビか?」

「失礼ですね。これでも私は吸血鬼の端くれなのですが、我が主よ」


そう言って、人の姿になるコウモリ。見た目は小学生ぐらいの少年だ。まぁつまりは今の俺と同じぐらい。


「吸血鬼って言ったら日光に当たったり銀が苦手なあの吸血鬼か?」

「まぁそうですね。その吸血鬼です。今は日光の当たらない森の中だから平気なのです。」

「もしかして建物の中とかでもその姿になれるのか?」

「日が当たらなければですけれど。」


もしかして意外と弱点って効果無いのだろうか。いや、あくまでも弱点なだけでそれが自分を死に至らしめる訳じゃないのかもしれない。例え蛇が苦手な人が蛇をさわっても死ぬことが無いような感じで。


「そうだ、俺はこの世界の事を何も知らない。知っていることを話していたくれないだろうか。」

「それを我が主が望まれるなら。先ずこの土地は竜王の森と呼ばれていて、竜種に連なるものが多く生息しています。ここよりこの道をまっすぐ行けば城塞都心があります。それから...」


いろいろなこの世界の話を聞いて思ったが、人と吸血鬼は仲が悪いのか町や建物の固有名詞が一つも出てこなかった。それと、通貨らしき物の存在は知っているが、使ったことはなさそうだったので、収穫はエリア事の呼び名ぐらいである。


後、この吸血鬼はアトという名前なのだそうだ。





今回のHow toは

・異世界の転生は抗えない

・能力の希望は的確に

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