~あたりめと学ぶ法学~ 『ルール』の心得 編
肴あたりめ(以下あたりめ)「はぁー、どうするかなぁ。」
干物かいひも教授(以下かいひも)「なんや辛気くさい顔して。」
あたりめ「昨日、スーパーで僕の好きなパピコが特売されてたんです。でも『おひとり様2つまで』って書いてあったんで、まずパピコを2つ買って、また店に入りなおして2つ買ってを繰り返してたんです。8回目ぐらいで店長さんに注意されて、スーパーを出禁になっちゃったんです。」
かいひも「どんだけパピコ食うんや。」
かいひも「ただ、法学部としてはその怒り、間違ったもんではないわな。」
あたりめ「ですよね!安くなってんだからたくさん買ってもいいですよね!!」
かいひも「お前はその前に常識が足らんがな。」
~あたりめと学ぶ法学~ 『ルール』の心得 編
かいひも「まぁ、ちょうど良いんでその『おひとり様2つまで』を例に考えようや。あたりめ君、このルールの問題はなんだと思う?」
あたりめ「12個までは許可すべきだと思います!」
かいひも「どんだけ食い意地あんねん!そうやない、答えは文言が曖昧すぎる事や。」
あたりめ「言葉が曖昧…?2個までって具体的に言ってる気がしますが。」
かいひも「なら質問や。パピコ一個はどう数えた時の一個なんや?パキッと2つにできるのが売りのアイスや。2つに分けた時の片方を一個と数えるのか?そうやったら、1袋しか買えないことになるぞ。」
あたりめ「うーん、確かに言われてみれば考えたことなかったすね…」
かいひも「ついでに『おひとり様』っていうのも問題や。例えば、3人兄弟の次男が兄弟それぞれにパピコ買うてくとしたら自分のも含めて6個まで買えるんか?
ほなここを『今来ている方おひとり様』にしよう。じゃあ、妊婦さんはどうなる?お腹の赤ちゃん含めて4つまでか?」
あたりめ「教授、パピコ食べて落ち着きましょう。今あげますから。」パキッ
かいひも「なんで常に携帯しとんねん。食べるけど。」ショリショリ
かいひも「少々熱が入ってしまったが、この『おひとり様2つまで』はルールとしては不完全や。なぜなら、規定が曖昧すぎるからや。」ショリ
かいひも「ルールは可能な限り明確に表現せなあかん。今はたかが特売品の話やが、曖昧すぎるルールは運用する時に混乱が起こる。それは使う側にも使われる側の両方にとってそうや。」ショ~、チュー
かいひも チュ~、ジュロ、ジュ、ジュジュジュジュウッジュジュ、バッ。クッ、キュ、キュ、ジュュュュュウウウウウウ。
あたりめ(空の容器を膨らませたりしぼませたりして、一滴残らず飲もうとしている…。きたねえしうるせえ…。)
あたりめ「とは言っても、うがったことやればそうなりますよ。屁理屈じみたことじゃないですか。」
かいひも「ほーん。ならお前が裁判官だとして、この屁理屈に応戦できるんか。」
あたりめ「いや、そういわれると…自信ないですけど。」
かいひも「ハハハ。まぁ、安心せい。裁判官ならそれへの対抗策をもちろん持ってるわ。」
あたりめ「いったいなんですか、それは?」
かいひも「教えてほしいか?」
あたりめ「はい。」
かいひも「それはな…」
あたりめ「はい…」
かいひも「実はな…」
あたりめ「はい…」
かいひも「次回やるで!」
あたりめ「なんだその引っ張り方!?」
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