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オシャレな名前

作者: 相模

「俺ってさ、怪奇現象の中では地味だよな」


 鬼火が言った。


「そうかな? 割りと知名度あると思うけど。ポケ○ンとかのおかげで」


 と言うのは人魂だ。

 人魂と鬼火は似たような物だが、違いは人の魂であるかそうでないからしい。


「でも俺よかお前の方が圧倒的に認知度は高いじゃん」

「何を贅沢な。僕にとっては二人とも変わりませんよ」


 ラップ音が嘆いた。


「僕なんかラップ音? 何それおいしいの、とか言う人がいるし、中には唐突にチェケラだとかHEY-YOだとか言い出す人がいるんすよ」

「お前はまあ……頑張れ」

「何をっ!?」


「違うんだよ。ともかく俺は! もっと世の人に親近感を覚えて欲しいんだよ」と鬼火。


「俺はそのままでもカッコいいと思うけど」


 人魂はいまいち乗り気じゃない。


「だから違うんだって。ほら、あるじゃん最近。菓子のことをスウィーツって言ったり、調理師のことシェフって言ったり、甘藍のことキャベツって言ったり!」

「いや最後おかしくね!?」

「とにかく! 俺ァ、ナウいチョベリグな洒落た名前が欲しいんだよ」

「言葉のチョイスがナウくねーよ。……あ、俺思いついたかも、お前にピッタリで最近ホットな名前」

「マジか!? 教えて」


「ゴーストライター」

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― 新着の感想 ―
[良い点] うまい、一本! 
2015/01/09 14:48 退会済み
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