ひとりぼっちの太陽の歌。
自らの放つ光が眩しくて、周りの景色は何も見えない。
皆に見られている事を太陽は知らない。
そばに寄ってきたものは燃やしてしまう。
決して誰にも触れられない、ましてや触れてなんてもらえない。
果たして自分は暖かいのだろうか。
心は暗くてとても冷たい。
本当はとても寂しいんだ。
――そんなことを思っていたって誰にも気づいて貰えない。
遠くで生きる生き物たちは、彼の暖かさを知っている。
もちろん太陽はそんなこと、一滴の雨ほども知らないだろう。
彼へ便りを書くものがいようと、それは決して届かない。
太陽のことを嫌う、モグラが何を言おうとも、それは決して届かない。
嫌われもせず、好かれもしない。
それでも太陽は、ここにある。