第4話 脳の素材は若返らないという ちょっとドキッとする件
脳の“そざい”が若返らないという事実を、
やさしく、でもしっかりと向き合う回。
ABくんの発言が増え、外側感が少し強まる。
ひまわり公園。
夕方の光が金色に変わっていくのに、
時間だけはゆっくりで……どこか“止まりかけている”ようだった。
Bちゃん『ねえAくん。
この前“たましい”の話してたでしょ?
じゃあさ……“のう”ってどうなるの?』
Aくん「どういうこと?」
Bちゃん『だって……
脳って若返らないんでしょ?』
Oくん《うん。
脳の“そざい”は、ほとんど もとにもどらない。
こわれたら、そのままなんだ》
Aくん「へぇ、そうなんだ……」
Bちゃん『じゃあ“きおく”ってどうなってるの?』
Aくん「きおく……?」
Oくん《記憶はね、“はいせん”そのものなんだ。
つながりが強くなったり、新しくできたりして、
それが記憶になる》
ABくん【はい、図にすると〜】
ABくんはスケッチブックを開き、
えんぴつで “はいせん=つながり” と書き、
黄で “きおく=つよい つながり” を囲む。
Bちゃん『へぇ〜、そうなんだ』
Aくん「ということはさ、脳の素材は
すこしずつ古くなるってことだよね。
どれだけがんばっても“しんぴん”には戻らないんだ……」
Oくん《そういうことになるね》
ABくん【そざいの老化は、ゲームでいう
“初期ステータス固定”みたいなものだよ〜】
Bちゃん『なんか……ちょっとショック』
Oくん《もし ずっと生きたいなら、
脳の“そざい”そのものを
どうにかしないといけないね》
ABくんはスケッチブックに
えんぴつで “のう=こうかんできない”
黄で “そざいは ろうか する” を囲み、
赤で “わかがえり=むり” と強く書いた。
ABくん【今回のポイントで〜す】
Aくん「じゃあ……脳の中って、
整理とかできるの?」
Oくん《うーん……
パソコンでいう“デフラグ”みたいなものかな》
Bちゃん『デフラグ? なにそれ?』
ABくん【こういうやつ〜】
ABくんは
えんぴつで “デフラグ=せいり” と書き、
黄で “バラバラのきおく” を囲み、
ピンクで “さいてきか” の矢印を描く。
そして赤で “そざいは わかがえらない” を再び強調した。
Aくん「へぇ……
バラバラのデータを
きれいにならべ直してくれるんだ〜
整理整頓! お片付け!」
Bちゃん『Aくんっぽい〜』
Oくん《そう。
脳でも似たことが起きてる。
よく使う回路はつよくなって、
あまり使わない回路はよわくなる》
Bちゃん『ふむふむ』
Oくん《でもね、
つよくなるのが積み重なりすぎると、
逆にゴチャゴチャして
うまく動かなくなることもある》
ABくん【ぼくのノートもデフラグしたいな〜
ページがバラバラでさ】
Bちゃん『それは自分で整理しなよ〜』
Aくん「もし脳のデフラグができたら……
すごく強くなるのかな」
Oくん《りろん上はね。
老化した部分を“こうりつ”でおぎなえるかもしれない》
Aくん「でも……
そざいは若返らないんだよね」
Oくん《うん。
そこには かならず げんかいがある》
Aくん「……なんか、ちょっとこわいな」
ABくん【だいじょうぶだよAくん。
そざいが古くても、
アップデートはできるから〜】
Bちゃん『アップデートって言い方、ABくんらしいよね〜』
Oくん《“しゅかん の れんぞくせい”を保つには、
脳の連続性も必要だからね》
Aくんはベンチにうつ伏せになりながらつぶやいた。
Aくん「……脳のデフラグ、
だれか作ってくれないかなぁ」
出演:Aくん・Bちゃん・Oくん・ABくん
(今回のまとめ)
・脳は“こうかんできないパーツ”
・記憶=はいせん(つながり)
・デフラグ=整理のイメージ
・そざいは若返らない(赤の本質)
・ABくんの外側感が少し強まる
・Aくんは“脳の限界”にドキッとする
(次回予告)
次回は――
“のうを きれいにしたら わかがえるの?”
という、ちょっとワクワクするお話へ。
デフラグと そざいこうかんの
ふしぎな関係にせまるよ。
今回のキーワード:
脳/はいせん/デフラグ/そざい/若返らない




