ダンジョンに挑戦する日常
14階層攻略から、1ヶ月が過ぎる。
世界人口は半分になり、高齢化し、住みづらくなった。
仕事は皆ほったらかし。
医療現場はかなり、切迫している。
俺はというと、会社が休業になり、結局、退職。
やることもないので、ダンジョンにこもり、いつの間にか、LV22。
局所放電もLV6で、頑張れば、15階層をクリアできそうなところ。
LV20の時に得た、ステータスポイント1ポイントはもちろん、耐久力振りで、コボルトのパンチを食らってもあまり痛くないくらいになった。
装備作りに、畑に畜産、釣り堀、料理、生産活動を含めても、やれることは頭打ちになった俺は、自然と15階層へと足を運ぶ。
1ヶ月避けていた15階層。
階段を降りる時、特に感慨もなかった。
平常心。
死ぬ時は、死ぬ。
まあ、しょうがない。
俺は、森に降りるなり、開けた場所を探す。
足元はなるべく平らな方がいいと思ったからだ。
ガサリという音。
早速、俺に気づいたウインドウルフたちが近づいてきた。
この階層はウインドウルフが7体で襲ってくることも事前に調べていたから慌てることもない。
俺は、後ろを振り返り、迎え撃つ。
局所放電と大防御は温存だ。
飛びかかってきたウインドウルフを迎撃。
一発、拳を当てる。
ウインドウルフは、地面に落ちるもすぐに立ち上がり、下がっていく。
俺の左右からさらにウインドウルフ。
俺はまだ、技も魔法も温存し、ウインドウルフ2体にかじられながらも、攻撃を繰り返した。
さらに、もう1体が俺の服ごと引き倒しにかかる。
それに、逆らわず、倒れるとウインドウルフの別個体がトドメにやってきた。
俺は、大防御を使い、首筋への噛みつきをガードし、局所放電を全力で放つ。
4体のウインドウルフが粒子になって俺に吸収される。
残り3体。
俺の周りを取り囲む3体。
ここまでは順調。
俺は、相変わらずの実戦に緊張と高揚感で、震えている。
そんな状態。
防御を1.5倍にする大防御はあと、1分くらいは使えそうではある。
局所放電はもう使えそうにない。
3体は、俺に攻撃を重ねていく。
俺も、殴って応戦。
もうここからは泥仕合だった。
ところどころに噛み跡。
体力も魔力も空。
それでも、俺はやりきった。
3体のウインドウルフを倒したのだ。
目の前には、16階層へ降りる階段が現れている。
「この先には何が、待っているんだろう。」
俺は、ゆっくり、16階層への階段を降りる。
【16階層への到達を確認いたしました。個体番号65238190725を保存します。】
【規定人数まで、あと1508752人。】
【しばらく、お眠りください。】
俺の意識はそこで、途絶えた。




