ダンジョンに惹かれる日常
素材集めのため、1階層から10回、挑戦し直す。
小オークとコボルトは怖いので、それ以外のモンスターを狩る。
防御も上がっているので、ほとんどダメージなく、モンスターを狩れるようになった。
「ゲームとかだと、素材を集めるのも割と楽しい派なんだよな、俺。」
生産で色々装備を作る。
魔法陣のかかれた台に触れると、ステータスの半透明な板のようなものが出て、作成可能なアイテムや装備が一覧で表示された。
その中から、いい感じの装備を選び、作成する。
ダンジョン小イノシシのジャージ。
耐久力+1
スケルトングローブ。
殴り時のダメージ追加20%
スライムの首飾り×2。
運+1 ×2
装備を初めて作った時、装備スロットも解放された。
スロットは4つ。
武器スロット1つに、防具スロット1つに、アクセサリースロット2つ。
ステータスから、スロットに登録しないと効果が発揮されないので注意しなければならない。
ミナト・カガ
魔法盾士(適正:雷、回復)
LV15
最大攻撃力 3
基礎攻撃力 1
耐久力 3(+1)
体力 2
魔力 2
精神力 1
知力 10
魅力 0
運 0(+2)
習得技
・大防御LV1
習得魔法
・局所放電LV2
・微弱回復LV1
・麻痺回復LV1
そんな感じで、休日は終わった。
俺は、シャワーで汚れを落とし、近くのコンビニに行く。
コンビニで買い物をしている高校生たちが、ダンジョンの話をしている。
「コウタとヤマちゃんも帰って来ないんだって。」
「二人とも16階層に行ったんだっけ?」
「LV20で、ステータスボーナスさらに1つ乗せてたのにな。16階層ってそんなにきついの?」
「わからん。ただ、ネットでも16階層の情報ってないんだよね。多分、情報を持ち帰っている人がいないんだよ。」
「どうすっかなあ。俺ももう、16階見えてるんだけど…。」
アパートにて、ネット検索。
「ほんとだ。16階は情報がない。」
コンビニの惣菜と家で炊いた米を食べつつ、不気味さを感じる。
「まあ、俺にはまだ、関係ないのかな。」
次の日も仕事。
…のはずだが、上司がまだ来ていないようだ。
小林君と、千堂さんも上司の行方は知らないらしい。
仕方なく、緊急連絡先に電話をかける。
上司の奥さんがでた。
「ダンジョンに行くと言ったきり戻らないんです。娘もダンジョンから戻らないし、どうしたらいいのか…。」
俺は、とりあえず、仕事をする。
小林君と千堂さんもしっかりやってくれた。
次の日、会社に行くと、小林君も千堂さんも休むということだった。
「はあ。1人で仕事か。」
次の日も1人。
俺は、本社に退職の連絡をする。
「待ってくれ。今、君にやめられたら、困る。」
「そうは言われましても、1人では、仕事になりません。」
「なんとか持ちこたえてくれ。」
さらに、次の日、小林君と千堂さんに連絡するも電話に出ない。
一応の緊急連絡先も、電話をかける。
小林君はダンジョンから帰っていないそうだ。
千堂さんもダンジョンにこもっていて、時々は帰って来るとのことだった。
仕事をやる。
頑張る。
次の日、千堂さんが仕事場にきた。
「来てくれたの?」
俺は、少しばかり感動した。
「いや、別に仕事しにきたのではないので…。」
「そ、そうか。」
「先輩ももう、ダンジョン進めた方が良いですよ。生産鍛えれば、野菜とか牧場とか作れますよ。」
「そうなの?」
「はい。私は、釣り堀まで、作りました。」
「ダンジョンかあ。明日もぐるか。」
「先輩は、かなり守りの人ですよね。今日の仕事ほったらかしてもいいじゃないですか!」
「さすがにそれは!」
「はあ。しょうがないですね。まあいいです。私は、今日16階層に行くので、もう戻らないと思います。」
「危険じゃないのか?」
「危険とかどうでもいいんです。15まで来て目の前に階段があったら、進んじゃいますって。」
「若さかな。俺は、あんまり気乗りしない。」
「そこは、頑張れの一言くらい言ってくださいよ。」
「…。また、仕事来いよ。」
「…はい。」
その日も1人で、仕事を片付ける。
夜、千堂さんのことが気になり、電話をかけるか迷った。
結局、電話はかけず、俺は、もはや弁当を買うのすらだるく感じてしまい、家の非常食のカップラーメンを食べた。
12階層に挑戦する。
広大な草原に、色々なモンスターが、徘徊している階層。
人もまばらだ。
13階層への階段も至るところにある。
ここで、レベル上げをしてもいいし、無視して進んでもいい。
俺は、レベルアップは後回しにして、13階層に行く。
13階層に出るのは、レッドスケルトン。
白い壁にシャンデリアなんかもあるおしゃれな空間に、赤い絨毯の大広間に、13体のうごめくレッドスケルトン。
武器は持っていないが、スケルトンより固く、しなやかで、丈夫。
握力は70kgくらいらしい。
俺は、大防御を使いつつ、殴り合う。
レッドスケルトンは体感で、9階層の小オークと同じくらいの攻撃力だった。
10階層のコボルトには届かない感じだ。
一旦、睡眠をとり、回復魔法をはさみ、14階層。
14階層は、荒野だった。
俺の目の前には、小型恐竜のようなモンスター。
爪と牙があって、足も太い。
肉食獣っぽい動きで、俺に襲いかかってきた。
大防御をすかさず発動。
肩に噛みつかれる。
俺は、局所放電も使う。
慌てて、飛び退く小型恐竜。
小型恐竜はなおも噛みついてくる。
俺は、今度は、逃げられないように小型恐竜を掴み、局所放電を使った。
そして、魔力が付きてもまだ粒子にならない小型恐竜を殴っていく。
30発くらいだろうか。
必死で、殴って、小型恐竜を倒す。
「パンチなんて、子供の時の喧嘩以来だから、効いているのかわからない。少しくらい武術とかも勉強した方がいいのかもしれないな。」
15階層は、森。
出てくるのは、ウインドウルフという狼たち。
魔法で、身体強化をしてくるので、かなり強いらしい。
知能も高く、連携も面倒。
そんなモンスター7体とやり合わなければならない。
身体強化したウインドウルフは、耐久力3ないと、1噛みで、大ダメージを負う。
俺の現在の耐久力は、装備を入れれば4なので、なんとかなるし、大防御も使えばダメージは問題ないと思う。
防御面は戦えそう。
逆に攻撃は、7体を倒す手数がない。
局所放電LV6 まで、上げれば一撃で倒すことも可能らしい。
あとは、相手の身体強化も魔法ではあるので、大体1分耐えれば、身体強化が使えなくなる。
そうすれば、普通の狼と変わらないようで、その状態で、戦えばなんとかということらしい。
でも、無理する必要もないし、ここまでかな。
俺は、その日は、家に戻り、居酒屋チェーンに行く。
安い焼き鳥に、ビール、枝豆、唐揚げを食べ、ゆっくり過ごした。




