男の気持ちを全く知ろうとしない女とは俺は絶対に付き合えんし一生分かり合えんわ！
“男の気持ちを全く知ろうとしない女とは俺は絶対に付き合えんし
一生分かり合えんわ！“
初めて行った飲み会で、そこに居た男性にこう言われる。
私は今まで男性と付き合った事がない！
いつも私は妄想の中の“王子様“に恋をしてキュんとしているだけだった。
そんな私が重い腰をあげ、初めて行った飲み会でこんな事を言われて、
あからさまに私は落ち込んでしまった。
『“大丈夫だって、アイツ！ 初めて来る女の子にはいつもああ言う
んだから！ 失礼な男よね！”』
『・・・えぇ！？ 誰にでも？』
『“ごめんね今日の飲み会、カス日だったかも！”』
『・・・そ、そんな、』
『最近、アイツ来てなかったからワタシも油断してたわ。』
『アイツ来るんだったら、わたし来なかったのに、、、。』
『ごめん！ ワタシも知らなかったのよ。』
『もう帰ってもいい？』
『そうしようか、分かった！ 男子達に言ってくるわ。』
【うん！】
・・・でもこの日を境に、私は妄想をやめた！
現実の男は、皆じゃなくても男心を女性は分からいと思ってるのかと
想うと、普通に男性を好きになる事も怖くなってしまった。
たまに“現実にいる男性を好きになる私にとって、男心を分からない
女にはなりたくない！
そもそも恋愛対象にもならないのかもしれないと思うと好きになる
事も出来ないと分かってしまったから。
だから仲が良い女友達に私の想いを聞いてもらったの！
『“私！ 男心をもっと知るためにも頑張って男性と積極的に
話すようにするわ！”』
『えぇ！？』
『男心を熟知したいの！』
『・・・そ、そこまでしなくても、普通に好きになったら？』
『ダメよ！ 男心を知らない女とは付き合えないって、ある男性に
言われたから、私頑張る！』
『・・・・・・』
さすがに、私の仲が良い女友達も私に呆れていたみたい。
それでも私は、このまま妄想してるだけじゃ恋愛出来ないと私自身が
よく知っているし、現実にいる男性をちゃんと好きになりたいの！
その為には、“男心をどこまで知る事が出来るか？“
・・・先ずは、実家に帰って父親と兄にこの話をしたの。
『お前、バカなの？』
『そうだよ、そんな男やめとけ！ お父さんは認めんぞ！』
『そうじゃなくて、私は、』
『何が男心だよ、ちゃんと相手の事を知ろうと想ってたら男も女も
関係ないだろう！』
『そうだ！ せっかくこんなに大事に育てたのに、訳の分からん男に
娘を持って行かれてたまるもんか！』
『・・・お、お父さん、』
『まだ付き合ってる訳でもないのに、そこまで言わなくても、、、。』
『そんな奴と付き合うのか！』
『・・・そ、そうじゃないんだって、お父さん、』
『“これから付き合う男は兄ちゃんに必ず会わせろ！ 兄ちゃんが
見極めてやる！』
『・・・お、お母さん、助けて、』
『もう二人共、友衣に謝りなさい！』
『なんで俺が！』
『そうだよ、』
『“謝るの！”』
【・・・ご、ごめんなさい！】
『もう友衣も自分の家に帰りなさい！ またお父さんやお兄ちゃんに
突っ込まれるわよ！』
『・・・ううん、ありがとうお母さん。』
私は一人暮らしの部屋に帰って、一人で考えていた。
多分私は、“こんな事を言った彼の事が気になっている事に気づく！“
恋愛経験のない私は簡単に野蛮な男にもこうやって落ちるのだろう。
“軽い女だな。“
それでも少しは成長したのか？
その後は、妄想の中の私の理想の王子様に恋をする事はなくなった。
現実の男を見るようになったのだ。
あの男がキッカケで、私から男性に話しかけれるようになった。
職場でもなかなか話せなかった男性にも私から話すようになると、、、？
彼が私にこんな風に言ったのだ！
“案外、浅野さんって話しやすい女性だったんだね。“
私は彼から見て今まで、話しにくい女性だったのだろう。
まあ、私から話す事もないし話しかけられても無愛想だったから仕方がない。
でもこれからは違う！
私も変わっていかなくてはいけない事がよく分かった。
本気で恋愛をしたいなら？ “少なからず男心を理解する事！“
これは今の私にとって、教訓になったわ。
今からでも、“初めての彼を作るつもりなの！“
因みに、あの男性の事はもう諦めた。
やっぱり初めて会った女性にあんな風に言う男は野蛮な男よ！
彼氏にはしたくないわ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
