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時の息吹
やさしく波を立て
散り行く花がある
風に乗ってゆらめく花は
悲しいままで
散り散りになって
空へ昇っていくように
体広げて空と海が一つになって
新しい世界になって行く…
美しい命と時の息吹が
いつまでも時を超えて
笑いかけてくれる
涙あふれる時代に
苦しくなっても
きっと、花は色付いているのだろう
やさしく波を立て
散り行く花びらを
手にいっぱい集めて撒いて
悲しさなんて
いらなくなってきて
空の遠くへ飛んでみたい
心揺られて日々が少し鮮明になって
新しい世界になってゆく…
美しい涙に時の息吹は
いつまでもそばにいてて
笑いかけてあげる
命別れる日々に
疲れてしまっても
そっと、息を吹きかけて笑っていて
どうしても苦しいし、呆れるけど
どうしても守りたい、世界があって
お互いに、キズつけて交わって
そうすると自然に変わって行くはず…
美しい命と時の息吹が
いつまでもいつまでも
助け合っている…
美しい命と時の息吹が
いつまでも時を超えて
笑いかけてくれる
涙あふれる時代に
苦しくなってても
きっと、花は色付いて行くのだろう
そして世界は美しくなるのだろう




