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痙攣-KEIREN-
花壇に咲いた彼岸花のよう
少し凛とした毒の雌花
美しく魅力的な体
触れたら終わる何もかも
甘酸っぱくほろ苦い
辛くて耐えれない
悶えて苦しんで
最期を迎えるの…
吐いて泣いて痙攣して
毒が体中回っていく
血に乗った誘惑が体を喰い
頭の芯から壊していく…
花壇の隅の雑草だった
僕に近づいてきた君
細長い指で体に触れる
ダメだって分かってるのに
身体中火照っていく
暑すぎて耐えられない
悶えて達して
その時がやって来る…
燃えて焼けて痙攣して
毒に体朽ちていく
鼓動が止まって冷たい体が
そこにただ残っている…
甘い吐息に心揺れて
滴る涙を拭って
それでも忘れられない
体に残る痙攣の後
まだ冷めやらない情熱が
壊れた頭を殴る
吐いて泣いて痙攣して
毒が体中回っていく
血に乗った誘惑が体を喰い
頭の芯から壊していく…
燃えて焼けて痙攣して
毒に体朽ちていく
鼓動が止まって冷たい体が
そこにただ残っている…




