サイケデ・リック
ふと窓の映る景色眺めてみる
少しずつ青くなる空を鳥が泳いでいる
その先には昨日の雨が作った
虹の橋が出来ていて
そこに少しでもいいから
近づいてみたくなった
夢の世界ではふわふわ浮いて飛べるのに
現実世界じゃ無力だ、何も出来ないんだ
もうサイケデリックに飛び込んで
空を自由に泳いでみたい
サイケデリックに溺れてって
海で息しながら飛んでいたい
それでも地球は回ってて
捕まってなきゃ振り下ろされる
上空4万フィートから
マリアナ海溝へ落とされる
ふとカレンダーの予定を見てみる
明日は何もない日だ、つまり記念日だ
どんな名前の日にしようか
変な事考えてて
バカらしく生きていると
気分が楽になる
アラームで目覚めた体は何故か怠いんだ
現実世界の重力は、ニュートンも見なかった事にする
もうサイケデリックに暴れてって
街を全部壊してやりたい
サイケデリックなサディスティック
空に溺れて気持ちよくなる
それでも地球は変わってて
風の方が気持ち良い
何かに頼るより
投げ出した方が良かったりする
トラックが路地裏の細い道通って
コンコルドが太平洋飛ばずに走ってる
月が回らず固まって潮が引かなくなる
そうすれば世界は変って誰か気付くのかな
気付かないかもな
ほらサイケデリックな世界は
意外と身近に潜んでる
サイケデリックな世界は
意外にもこの世界かも
それでも人々は気付かない
気付いても知らんぷりをする
何にも頼れないから




