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心のメモリー
笑いの絶えないクラスでした
見つめ合う心は時にぶつかり合って
だけど、傷ついたら
誰かがそっと、手を伸ばしてくれる
日を重ねると傷は浅くなり
また笑えるまでに元に戻る
そんな友情でした
心のメモリーを
刻むたびに溝も埋まり
気づけば別れを惜しむような
愛おしい存在になりました
涙でバケツを
いっぱいに出来るほど泣いたけど
気づけば傍にいてほしいような
存在になっていました
最初は怖かったクラスでした
話しかける勇気はいつか友情になって
いつしか気付いたら
打ち解け合って、手を取り合っていた
日が経つにつれ別れを恐れ
時が止まったらと願っている
そんな思いでした
心のメモリーが
溢れるほどに泣いて
気づけば壁も乗り越えて
別れるだけになりました
涙の数が
強さなのだと教わったけれど
気づけば隣が当たり前の
存在になっていました
これから先も混じり合うでしょう
その時は笑顔でまた
手を繋ぎ歩きましょう
心のメモリーは
無限より多い思い出
気づけば溢れた思いたちが
僕たちを結ぶ絆に変わっていました
涙が無駄に
ならないように
これからも歩み続ける
存在でいてください