「魔界の娘降臨!」
「そういえば、お互い自己紹介してなくないか?」
「それもそうじゃな…ではするとしよう!」
すると少女が礼儀正しく正座なんかするもんだから
俺もつい正座をしてしまった。
「俺は神崎慎也、16歳だ。以後よろしく」
俺が自己紹介をすると少女がコホンと咳払いをして
「わしは魔界の王である、魔王の娘!
ルナ・レインフォードじゃ!」
俺はお〜と適当な相槌をうちながらルナの自己紹介を聞いた。するとルナが不思議そうに
「なんじゃ?お主はわしが魔王の娘だというのに驚かないのか?」
「いや、別にさっき尻尾見たし…」
そこで気になっていた事を聞いてみる。
「なんでこの世界に来たんだ?」
問いかけたのと同時にルナの体がビクッ!と跳ねる
「あ…あれじゃ!世界征服とか!」
うん、こいつ嘘、超がつくほど下手くそだ。
「正直に言ってみろ…」
「え〜…実は魔界でいたずらばかりしてたら…」
「…追放されたと」
「べ、別に?
わしだって一人でも生きていけるし…」と
言いながらルナは懐から
「絶対に死なない!サバイバル術!」とかいう
いかにも胡散臭いサバイバル本を出した。
そんなルナに俺が問いかける。
「金は?」
「わしだって金の一つや二つ稼げるわ!」
「まともな知識もないお前を雇う会社があると
お思いで?」
「うっ…」
明らかにルナが凹む
「はぁ…仕方ない。先生に俺から頼んでお前を
転入生としてどうにか入れてもらう」
「そ、その間わしはどこで…」
「うちの空き部屋を貸してやる。親には後で
説明しとくから、今から必要な物買いに行くぞ!」
「シンヤ!わしの為にわざわざありがとう!」
同時にルナが浮かべた笑みから
俺は自然と目を逸らした…
毎回、どうも!
作者のいなり寿司です!
いやぁ、やっと主人公の名前が出せました!笑
正直、もっと早めに出すつもりがどんどん
遅くなってしまいました(苦笑い)