「結婚なんてごめんだ!」
「ちょ、ちょっと落ち着け!」
「落ち着いていられるかぁ!」
現在、俺の目の前で小学生程の少女が顔を真っ赤に
させ俺に対して怒っている。
「わしのこの可憐な尻尾を触るどころか…
わしが気を失ってる間に連れ込むなんて…」
「ご、誤解だ!尻尾を触ったのは悪かった!でも、
俺はお前を連れ込んでいない!」
「ではここはどこだ!」
「俺の部屋だよ!」
「やはり連れ込んでいるではないか!」
なんやかんやありながら事の経緯を少女に話した。
「つまりお主はわしを助けてくれたという事か?」
「あぁ、つまりそういう事だ…」
「では、わしはお前に借りができたという事か?」
「ん?よく分からんがそうなんじゃないか?」
少女は少し俯くと急に冷や汗をダラダラとかきはじめる。
「どうした?すごい汗の量だが…」
「う…うわぁぁぁぁぁぁ!」
少女は頭を押さえるような姿勢で膝から崩れ落ちる
「う、うるさ!急になんだよ!」
少女は数秒、口をパクパクさせた後に説明をはじめた。
「わ、わしの一族は古来より女の場合、命を救ってもらった男を結婚せねばならんのだ!」
結婚?結婚ってあの結婚ですか?
恋人が永遠を誓うっていうあの結婚ですか?
「は…はぁ!?俺は嫌だぞ!こんなちんちくりんと
結婚なんて!キャンセルは!?クーリングオフしたいんですけど!?」
「な…なんじゃと!?わしだってこんな経験の一つや二つもないような小童と結婚なんて
ごめんじゃ!」
「なんだと〜!?」
「なんじゃと〜!?」
その後、その論争は一時間にも及んだという…
どうも、作者のいなり寿司です!
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