前編
ここベイブリッジは東京と横浜を結ぶ関東の交通の拠点であると共に観光名所でもある。
当然この橋が昼間から封鎖されたり破壊されたりすれば大渋滞をきたし関東の交通網にかつてない重大なダメージをきたす。
……しかし、今現在その有り得ないことが起こっていた
真夏の陽光が照り返すアスファルトに少年たちの咆哮が木霊する。
本来なら車の交通量の多いこの橋がかつてないほどの大勢の不良少年たちの囲みによって通行止めとなっている。
橋の手前で戸惑うとある車は入り口で体格のいい不良少年数名に凄まれ青い顔で退避していた。
「くそっ……この暑いってのに何やってやがんだあいつらはぁ」
くたびれたスーツを手直ししながら不良少年たちが囲みをつくる喧騒を睨みつけ鈴木刑事が舌打ちをする。
「……いったいどうなってんですかね
ベイブリッジが不法に、しかも人的に封鎖されるなんて前代未聞ですよ……!
あっ、今オレたちテレビに映りましたよ!」
ベテランの鈴木刑事はスマボ片手にはしゃぎ気味の若手の頭を張り飛ばし青筋を立てながら拳を上げて再びベイブリッジを睨みつけた。
「はしゃいでんじゃねーよ!
こんな大事件、全国ネットで流れちまう!
くそっ!こりゃあ上のクビの1つや2つ吹っ飛ぶぞ!」
「ははは!鈴木さんもヤバイですね!」
鈴木は若手の頭に今度は拳骨を落とした。
ひい、と呻く若手を尻目に鈴木は本部への連絡を再度始める。
……応援が来るまでの辛抱だ
今、ここベイブリッジは関東最大の暴走族グループ由羅死亜連合によって封鎖され修羅場へと変貌しようとしていた。
グループを構成する関東中の猛者総勢800名を集め、今彼らが叩き潰そうとしている相手は──
「神田ァァァ!!!
てめぇ!覚悟はできてんだろうなあ!」
怒号とクラクションが喧しく飛び交う中、一層大きな声を張り上げ逆立てた髪を真っ黄色に染め上げた青い学ランの男が鉄パイプを振り上げアスファルトへと叩きつける。
衝突した部分が砕けボコリ、と音を立てた。
「オレらに喧嘩売ってくるからよお、どんだけ連れてくるかと思ったら1人だあ?
おめえ、頭わりいんじゃねえのか?」
グラサンをかけた別の男が自分の頭を指差しながら嘲るように嗤う。
「散々暴れまくってくれたそうだなぁ?
ああ⁉︎神田ァァァァ⁉︎
今日はてめえをブチ殺して魚のエサにしてやんぜ⁈ああ⁈」
肩にタトゥーを彫り込んだタンクトップの男がメリケンサックを手に殺気を露わにする。
彼らが睨みつけ凄んでいる相手は8月が始まってから関東中の不良グループや半グレグループを潰して回っている、という噂の少年だった。
……それも1人で
「どうした?
夏の暑さでおかしくなって暴れ回ってるそうじゃねえか。
今日は大人しいなあ?ワビを入れるか?
かん……」
「うっせえよカス」
低い声がその口上を遮る。
しかしその鋭い目付き以外はさして特徴の無いその少年の威圧に騒いでいた一団の騒めきが鳴り止み一瞬の静寂が訪れた。
少年を取り巻く群衆の1人が怒声を発する。
「あぁ⁈」
凄む男を歯牙にもかけず。
少年は大人数相手にも臆する事無くむしろ凶悪な笑みを浮かべ中指を立てると……
「ガタガタ寝言言ってねえでさっさとかかってこいや、カスども」
足元の小石を蹴り上げ群衆の1人へとぶち当て、奇しくもそれが開戦の合図となった。
「このぉ!
神田春男ォォォォ‼︎ぶっ殺してやるぜぇぇぇ!」
関東最強のチームが一斉に少年へと襲いかかる。
──彼ら800名が喧嘩しようとしている相手、それはたった1人の高1の少年神田春男であった
神田へと殺到し、一斉に振り下ろされたバットや鉄パイプはかすりもせず虚空を切り、いつの間にか間合いに入り込んだ神田が連合の1人の両足を持ち上げるとまるでハンマーのように振り回し次々と敵を薙ぎ倒し始めた。
──ゴシャァァ!
骨が砕ける音が夏空に映え悲鳴と赤い鮮血が眩い夏の日差しに舞った。
「うぎゃああああ⁉︎」
「なんだこいつは⁈人間を紙屑みてーに掴んで投げてやがる!」
無謀とも思えるその喧嘩は信じられないことにたった1人である神田優勢で──
懐に飛び込んでは敵の鼻面を拳で潰し股間を蹴り上げ、また隙を潰しては敵の身体を軽々と持ち上げ更なる敵へと投げつける。
神田はその人間離れした膂力で敵を千切っては投げ、またまるで武器のように振り回し次々とその戦意と戦力を削いでいった。
「くっそ!バケモノめ!
……狂犬カンダ
ただのイカれたガキだと思ってたが噂以上じゃねえか!」
連合の一部は万全の態勢を持って臨んでも神田に一発の蹴りも入れられないこの状況に恐慌を来たしかける。
しかしそんな状況を見て体格のいいある男が恐怖を覚えたそんな1人を殴り飛ばし檄を飛ばした。
由羅死亜連合副長安東コーク尽である。
「お前ら何やってる!それでも天下の由羅死亜の一員かよ!
取り囲め!
羽交締めにしろ!味方ごと殺すつもりで長物を振り下ろせ!
日和ったらオレが直々にぶっ殺してやる!」
その真っ赤な鬼の形相で語られるのは自身の配下の身体や生命を顧みない非情な作戦であったが戸惑いながらも部下たちは従うしかなかった。
……何しろこの副長は気に入らない配下の1人にヤキを入れすぎてその四肢を破壊した事もある。
本当にやりかねないのだ。
目前の神田よりも安東に恐怖を覚えた連合の数人が意を決して姿勢を低くしたタックルを神田に仕掛けにいく。
安東の言の通りまずは神田の動きを止めるためだ。
「うおおおおおおおおお‼︎」
「なめんなあ!ぽっと出のクソガキがぁ!」
何人かは神田に蹴り飛ばされ、または殴り飛ばされるが死屍累々の犠牲の後に何名かの腕が神田の足を捉えその動きが鈍る。
勝機とみた連合メンバーが声を張り上げ神田とその足元に縋り付く仲間へと殺到する。
やがて神田の動きが止まった一瞬の隙を突いて長物が一斉に振り下ろされた。
「よしっ!いいぞ!くたばれやぁぁぁ!カンダァァァァァ‼︎」
「うおおおおお‼︎」
──ズドドドッ‼︎
アスファルトが弾け金属と肉が衝突する嫌な音が橋の袂に木霊した。
長物を振り下ろしたメンバーも後ろの方でよく見えないメンバーもその瞬間、一斉に歓声を上げた。
「よしっ!やったか⁉︎」
「ざまあみやがれ!狂犬が!」
「どれどんな無様な死骸を晒してやがる……はっ?」
しかし攻撃を終えたはずの彼らは倒れているものを見て驚愕する。
そこに転がっていたのは軽く呻き声をあげ頭から血を流しながら白目を剥く連合の何人かであった。
「お、おい!神田はどこだあ‼︎」
倒れているのは連合のメンバーのみ。
つまりは神田は一瞬のうちに縋り付く仲間たちのタックルを切り囲みを抜けたことになる。
困惑と怒りを滲ませ連合メンバーたちは神田を探し始めるが、逃げ場のない橋の上という条件で多くの目によりたちまちのうちに神田を発見した。
「おい!あっちだぁ!クソ!ちょこまかと!殺してやるぜカンダァ‼︎」
見ると後方に置いてあった連合メンバーのバイクの1つに神田は跨っていた。
──それもなんともふてぶてしい笑みを浮かべながら
連合メンバーは更に神経を逆撫でされ、一斉に怒号を飛ばしながら神田へと殺到する。
そんな彼らに笑みを向けながら神田はよっと、といった感じで乗っていた大きなバイクから降りるとトントン、とそのバイクを軽く叩き始めた。
「ここだよ。おせーんだよカスども。おもしれーことしてくれんじゃねーか。
そうでもしないと俺にかてねーと踏んだか?
賢明だな。さすがゆうらしあ連合だ。
返礼に俺からもおもしれえものを見せてやんぜ」
言い終えると神田は向かってくる連合など気にしないかのようにゆっくりとバイクの横腹に手をかけると……
「カンダァァァァ‼︎
──なんだ⁉︎おい!なにをしてやがる⁉︎
うわぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
両手でそのバイクを頭上に持ち上げ振りかぶった。
──ちなみに排気量900cc、重量にして200kgは優に超える大型バイクである
その信じられない光景に神田を追っていた連合メンバーたちの足は止まり顔色がみるみる青ざめていく。
しかし神田の投球モーションは当然のように止まらず──
「うおらああああああああ!」
劈くような奇声とともに容赦なくそのバイクを連合メンバーに向かって投げつけた。
飛ぶ鳥のような速さで飛んでいくそのバイクは連合メンバーたちの頭上を掠め橋の欄干にぶつかると激しい衝撃音と共に砕けて散った。
部品の一部は勢いよく構成員の数名にぶつかりまた怪我人が出る。
もはや人間業ではない神田のその凶行に腰を抜かす者、恐怖の悲鳴をあげる者、もはや戦闘を放棄する者。
反応は様々であったが橋には悲鳴が木霊した。
あと5センチずれていれば死人が出ていたであろう。
「ギャアアアアアアアアア⁉︎」
「なんだ⁉︎なんなんだよぉ!こいつはぁ⁉︎」
神田の今の凶行によってもはやほとんどの連合メンバーの戦意は失われたのだが、先ほどの連帯した動きで彼らを強敵と感じていた神田はまるで楽しいオモチャに出逢ったかのような子どものような狂気の笑みを浮かべて嗤った。
「うれしいぜぇ……!
そうだ……!殺す気でかかってこいや……!」
とりわけ神田に投げられたバイクの持ち主と思しき男は愛機の残骸を見て絶叫とともに泣き崩れていた。
「俺の!俺のカワサ○がぁぁぁぁ⁉︎ウワアアアアア‼︎」
「バカ!もうダメだ!
あいつはバケモンだ!逃げろぉぉぉ!」
そしてほとんどの連合メンバーが逃走を選択し背を向けその場を逃げ出そうとし始めた。
昂ぶっていた神田は彼らのそんな様子を見て冷めると同時に腹立たしさと目的を思い出した。
「チッ!つまんねえクソどもだぜ
おい待てよ総長と副長はどいつだよコラァ!」
神田は逃げ惑う彼らに手を伸ばし首根っこを掴んでは投げ飛ばし始める。
戦況を見守っていた安東は不甲斐ないメンバーたちに激昂しバイクの1つを蹴り上げた。
「クソッ……役立たずどもめ!おい!逃げたら殺すぞ!コラァァ‼︎
カンダの野郎……!調子こきやがって……!
……⁈白崎さん⁉︎」
彼自身が出て行こうとした時だった。
大きな影がむず、とその肩を掴み押しのけると荒れ狂う敵の方へと歩みを進めた。
「すっこんでろ……!アレは俺が相手する」
「おい、てめえらのアタマの名前とそいつ出せや」
「ひいい!もうやめてくれええええ!!」
手頃な連合メンバーの1人に馬乗りになり神田は由羅死亜連合のリーダーの名前と身柄を引き出そうとしていた。
しかしその背に威圧を感じ神田は立ち上がり振り返る。
そこには真っ赤なリーゼントを風に揺らした黒いジャケットの大男が立っていた。
「おい。呼んだか?
大した馬力だな、クソガキィィィ?」
「おお、随分とまたでかいゴリラが出てきたじゃねえか
てめえがアタマか?」
神田はすっと歩みを進め大男の間合いまで近づく。
近くに寄ると更にでかい。
神田172cmに対して大男185cm。
大人と子どもほどの体格差があった。
それでも神田は一切動じることなく鋭い視線を大男に向けた。
大男は落ちていたバイクの部品を横へと蹴り上げる。
「白崎傑……
この由羅死亜連合を纏めるモンだ。
おい、ガキぃ
散々やってくれたなあ?
これはもうお遊びじゃ済まねーぜ?
今日はおめえには死んでもらうからなあ?」
白崎傑──由羅死亜連合の総長を務め「暴王」と呼ばれる関東最強の不良が殺意の籠った目で神田を睨んでいた
「はっ!出てきたなボスザル野郎!
神田春男。
お前を殺すモンの名前だ。
冥土の土産に覚えとけ」
お互いの名乗りが終わるが早いか、たちまちのうちに2人の間に拳と蹴りの弾幕が展開される。
まるで人間の目では追えないスピードでノーガードの攻撃が繰り広げられ──
数秒ほどの打ち合いの後に白崎のアッパーが神田の顎を捉えると、吹っ飛ぶように橋の欄干へと打ち付けられた。
神田は白目を剥いて頭から血を流し橋の欄干へと仰向けに倒れこんだ。
一方の白崎の方も鼻から血を流しあばらを押さえながら肩で息をして倒れこんだ神田を注視していた。
お互いにノーダメージではない。
しかし白崎の勝利に劣勢に陥っていた連合メンバーが沸き立ち一斉に歓声をあげる。
「ざまあみろぉ!白崎さんは元々プロボクサー志望の名選手なんだよお!
てめえみてえなぽっと出に敵う相手じゃねーんだよ!」
何が気に障ったのかメンバーのその一言を聞き咎めた白崎はつかつかとその一員に歩みを進めると真上から見下ろす形で胸倉を掴んだ。
「おい」
「はっ?」
訝るそのメンバーの鼻面に白崎の光速のジャブが叩き込まれた。
「余計な事宣ってんじゃねーよ」
「あい!ずびばぜんでじだ!!」
痛みと恐怖に泣きながら詫びを入れる男の胸倉を離すと白崎は再び倒れた神田へと止めを刺しに向かう。
「フン……!
よし殺すか」
◇
犬鳴高校情報部の部室は部員が少ない割には広くネット設備も整えられている。
また校舎の隅にあり、鍵もかけられるために目立たず密会や話し合いをする場にはもってこいであった。
光量の少ないこの部屋で3人の少年たちが備え付けのPCを前に険しい顔をしていた。
「ふむ、これが関東以北のアレか」
真ん中に座っていた少年が低い声で傍の少年の1人に問いかける。
その質問に問いかけられた痩せ気味の少年がおずおずと返答した。
「……うん、間違いないと思う」
もう1人の眼鏡をかけた少年が青い顔でPCの画面に指をさす。
「大変だったよ、父さんのPCにログインするの。
……もしバレたらいくら親子でも手錠をかけられちまう」
真ん中の少年は青ざめる少年に笑いながらさらっと返した。
「親とはいえ警察官に気づかれずPCから情報を抜き出したんだろ?
大したもんじゃねえかおまえ。スパイの才能あるんじゃね?」
「勘弁してくれよ……」
こほん、と咳払いしながら痩せ気味の少年が真ん中の少年にPCに映る画面の説明を続ける。
「とにかくこれが僕のハッキングデータと田中の父さんのデータを合わせた『確実にクスリを扱っている半グレ集団やそれに準ずる組織』で間違いないよ」
真ん中の少年は満足そうに頷くと懐からスマボを取り出した。
バイトをして貯めた資金で最近購入したものである。
「清水……だったか?よしじゃあこっちのスマボにそのデータを転送してくれ。
ついでにスマボの使い方も教えてくれ」
「……神田くん、スマボくらい使えたほうがいいよ」
真ん中の少年は神田春男。
ある目的の為に情報部でありハッキング技術に通じた田中と清水をある材料で脅して働かせていた。
特に田中の父親は麻薬取締官であり神田にとって非常に都合が良かった。
スマボにデータを転送している途中で清水はおずおずと神田に語りかけた。
「……ねえ、そろそろその
脅迫の材料を返してほしいんだけど……」
神田は思い出したように鞄からあるアルバムを取り出し清水に手渡した。
「ああ、そうだったな。
ほれ。
てめーらの努力の結晶だからよお、個人で楽しむ分には目を瞑ってやるが転売したら殺すぞ?」
それは清水と田中が半年かけて創り上げた校内の美少女たちの日常を撮った一冊であった。
ちなみに隠し撮りではあるが健全なものである。
しかしこんなことがバレれば女子たちからの袋叩きは免れない。
2人は青ざめながら何度も首肯する。
「わ、わかったよ」
「肝に銘じとくよ」
神田は満足そうに頷くと1つ付け足した。
「あと綿貫とかいうブスの写真はオレが燃やしといた。あるだけでイライラするからな。
まったく、おまえら女の趣味は考えとけよ」
「⁉︎な、なんてことを!」
「綿貫さん可愛いでしょうが⁉︎
それに彼女ガード固いから激レア写真だったのに……!
あーあ……」
2人は目に見えて消沈した。
神田が綿貫と仲が悪いのは校内でも有名であり、神田も綿貫が大嫌いである。
スマボの使い方を理解し、データの移送が済むと神田は椅子から立ち上がって帰り支度を始めた。
「よしじゃあ用は済んだ。
じゃあな、情報部ども。
悪さすんじゃねーぞ」
田中はその背中に慌てて声をかける。
いったい神田はこんなもので何をしようとしているのか、情報部であり警察官の息子の血が騒いだ。
「ま、待って!神田くん!
1つだけ聞かせてくれ……
君はその情報をどうする気なんだい⁉︎
まさか……乗り込んでいって潰す、なんて話じゃあ……」
神田は振り向くと黙って田中の目を見つめ返した。
それは『何も聞かない』という条件を破ったことへの苛立ちもあったが田中と清水はその表情で確信した。
……こいつはやるつもりだ
清水は思わず叫んだ。
「本気かい……⁉︎
正気なの⁈やめとけって!いくら君でも殺されちまう!」
態度が悪く中学時代の噂も都市伝説染みている神田を敬遠する生徒は多い。
今回も田中と清水は脅され犯罪スレスレの厄介な仕事を押し付けられた。
乗り込んできた神田とのファーストコンタクトも恐ろしいものだった。
しかしたった数日の付き合いであったが2人とも神田と行動を共にしてわかったことがある。
『こいつは根からの悪人ではない』と──
神田は暫く無言で脅すように2人の目を見遣るが冷や汗を流しながらも彼らは引く様子がなかった。
それは情報部の意地にも見え、脅されたというのに神田を気遣う表情にも見えた。
神田は乱暴ではあるがこういった真心には弱い。
1つ息を吐くと有無を言わさぬ態度で滔々と2人に語りかけた。
「お前らは宿題をやるなりプールや海に行くなりして普通の休みを送れ。
今日あったことは忘れろ。
この夏休みが終わったらリストの名前は列島から消えてる
……以上だ」
話を打ち切り再び帰ろうとする神田に2人は再度呼び止める。
……リストから名前を『消す』と言った
やはり彼はやる気である。
「待って!神田くん!
君をそうまでして駆り立てるものは何なんだ?」
睨みつけてくる神田に息を呑みながら田中は勇気を振り絞り更に言葉を紡ぐ。
……これを言えば殴られるかもしれない
「こんな仕事を僕らに依頼するなんておかしいと思って……
僕らなりに君のことも調べてみたんだよ。
栗原謙介くん……
ひと月前に亡くなった君の中学時代の同級生に関係あることなのかい?」
栗原謙介。
10日ほど前に亡くなった神田の中学時代の同級生だ。
当時の神田の家も近く何らかの関係があったと2人は睨んでいた。
激昂するかと思われた神田は意外にも落ち着いた様子で少し考えると口を開いた。
「……栗原は別にダチじゃあねえ
でもな、当時の家が近所でな
何度か栗原の母ちゃんにはメシを食わせてもらったことがあった。
関係としてはそれだけだ」
神田の言うことは本当であった。
しかし未だ言っていないことがある。
栗原のその死は特殊なものであった。
「……謙介くんがコーク(コカイン)で亡くなったことがどうしても許せないってこと?
それだけって言っちゃなんだけどそれだけの関係なんでしょ?
正直僕には理解できないよ!はっきりいってイカれてる!」
大々的には報道されていないが栗原謙介は数日前、コカインの過剰摂取により心不全で亡くなっていた。
この情報を知ったとき、こんな間近くに白い粉が潜んでいることに2人は眉を潜めたものだが今は神田が心配だ。
しかし目の前の神田は普段のように激昂しないが珍しくその表情が消え……静かなしかしより大きな怒りを湛えているようであった。
その表情を見て2人は内心で縮み上がり何も言えなくなってしまった。
(こ、これなら怒鳴られたり殴られる方がまだマシだ‼︎)
虎の尾を踏んだことを自覚した2人は固まったまま神田の発言を待つ。
やがて2人の意を汲んだのか神田が再び口を開いた。
「俺なら実行できる。
何より気に入らねえんだよ、あの白い粉が
あるのにきっちり取り締まらねえサツも気に入らねえ」
言っていることは一見正しい……しかし……
神田の背から立ち昇る静かな殺意に2人は何も言い返せなかった。
「じゃあな。今度こそじゃあな、だ。
この扉を出たら俺とお前らは無関係だ。
今日あった取り引きなんてなかった。いいな?」
そう言いながら神田はドアノブに手を掛ける。
固まる2人は頷くことしか出来ずその背を見送った。
◇
喧騒の中、白崎は痛みを堪えながら止めを刺す為に倒れた神田へと歩み寄る。
「散々手こずらせてくれたなあ……クソガキぃ……
せめてもの礼儀としてきっちり殺してやる」
そしてその拳を神田の顔に叩き込もうとしたその時だった。
気を失っていたはずの神田の身体がゆらり、と揺れると両手を地面に着きカポエイラのような変則的な鋭い蹴りが白崎の胸へと突き刺さった。
連合の群衆からは悲鳴が上がる。
「グベッ‼︎があっ!このっクソガキィ!」
白崎は口から血を吐きながら後ろ向きに倒れこむ。
神田は白崎の折れている肋骨に正確に蹴りを叩き込んだ。
神田必殺メニュー「死んだフリ」である。
蹴りから着地した神田が今度は倒れこむ白崎を見下ろす。
「ほんっと……!気に入らねえなあ……!
気に入らねえ……!!」
白崎はよろめきながらも立ち上がり神田を睨みつけ怒号を飛ばす。
「神田ぁぁ……!
てめえ、なんだってこんなイカれたことしてやがる⁉︎
関東中の不良グループや半グレを叩き潰して君臨するでもなし、何がしたいんだ⁈」
神田は白崎に殺気を飛ばしながら歩みを進める。
「……そんなに強えのに弱いモンを踏みつけてんのが気に入らねえんだよ!
女子供にまでコークをばら撒いてんのはより気に入らねえ‼︎」
白崎はその言葉に驚いたような顔を見せた。
神田はその表情に嘘はない、と判断し察する。
「は?ウチはヤクはやってねーぞ
俺が禁止してる」
「そうか⁈
おめー脳筋ゴリラだから気づいてねーんじゃねーの?
そこのそいつとそいつ。
クスリの匂いがプンプンするぜ?
俺の鼻はお前らの1億倍はいいからわかんだよ」
神田が指差したのは連合の副長2人であった。
連合では薬物の取り扱いは禁忌である。
裏切られた白崎は殺意を持って2人を睨みつける。
「安東……!御薬……!」
「白崎さん……俺らは……」
白崎は狼狽える2人の言い訳を遮った。
「黙ってろ……!
まずはこのガキを殺してからだ。
とりあえずもうお喋りはやめだ
殺し合いを始めっぞ、神田!」
「はっ!そうこなくちゃなあ、ゴリラァァ!」
そして……
神田と白崎、恐らく関東最強であろう2人が鬼の形相で駆け寄りお互いの拳が鈍い音を立て顔へとめり込む。
再びノーガードの殴り合いが始まるが白崎は神田の動きと拳の重さが先ほどとは違うことに気づく。
(さっきより疾く、重い……!俺の拳闘に対応している……?くっそ!なんて野郎だ……!)
先ほどのラッシュ対決では押していた白崎だったが今はほぼ互角、いやむしろ自分が若干押されていることに内心でたじろぐ。
人間とはこんな短時間で成長し、進化する生物であっただろうか……?
「うおおおお‼︎舐めんなガキィィィ‼︎」
拳闘経験者である白崎は必殺のコンビネーションを放つ。
今までで最速かつ多数の拳の弾幕だ。
しかし神田は10を超えるその光速の拳を僅かに身を捻っただけで全てかわすと……
「ウオオオオオオオオ‼︎」
獣のような雄叫びと共に神田の拳が白崎の鼻面や折れた肋骨を捉えた。
暴王が頽れる。
闘いを見守っていた連合メンバーから悲鳴に似た声が上がり、どよめくが構わず神田は仰け反り低くなった白崎に更に頭突きを食らわせその身が虚空を舞った。
永遠かと思われたその身の浮揚も慣性に従って下降し強かに橋の欄干とアスファルトの地面へと打ち付けられた。
白目を剥き倒れこむ白崎に向かって神田は歩みを進めた。
「おい……!まだやるか?ボスゴリラ……!」
……『おい!すごいじゃないか!白崎!
お前ならプロどころかベルト狙えるぞ!』
薄くなる意識の底から懐かしい、忌まわしい声が聞こえる……
沸々と白崎の血潮が湧き上がる──
白崎傑は生まれた時から強い男であったわけではなかった。
母子家庭に生まれた彼は小学生時代は時にからかわれ中傷されることもあった。
身体は大きかった彼であるが生来が優しく大人しい性質であったのでたまにある中傷もそれほど心に波風をたてることなく穏やかな幼年期を過ごした。
何より喧嘩をして彼を1人で育ててくれている母親に迷惑をかけたくはなかった。
そう、当時の彼はパートをいくつも掛け持ちして生活費と彼の学費を貯めてくれている母親を尊敬していた。
そんな彼が拳闘に出会ったのは中学2年生の時だった。
たまたま拳闘の顧問が当時の担任だった為に白崎の大きく筋骨隆々とした身体に目をつけ自らの部活へと引き込んだ。
彼は上述の家庭の事情で部活や習い事などの経験がなかった。
しかし格闘という分野において彼には天性の才能があったらしく、初日の彼の動きを見ただけで担任の教師は舞い上がりその日以来熱心に彼に指導をつけてくれた。
そして拳闘のスキルが上がり練習試合でも相手を倒すたびに顧問だけでなく次第に周りの部活仲間も彼を讃え今まで1人もいなかった友人が増えていった。
彼は嬉しかった。
今までこれ程周囲から期待され羨望の眼差しを向けられたことはなかった。
彼は誇らしかった。
磨けば磨くほど彼の拳闘センスは冴えていった。今までこれ程達成感を味わったことはなかった。
──しかし幸薄い少年の栄光の時は長くは続かなかった
拳闘を始めて半年が経った頃、ちょうど夏の地方大会が始まる前の晩、彼の母親が逮捕された。
別れたはずの白崎の父と共に麻薬を売っていたところを捕まったらしい。
困窮した母は以前よりヤクザ者であった元夫とつるみ麻薬ビジネスに手を染めていたのであった。
……なぜだなぜなんだ母さん
彼は連絡を受けた警察署でその事実を知り泣き崩れたという。
家庭事情から親戚もいない彼は泣きながら1人で一夜を明かした。
否応もなく朝は訪れる。
試合の日であるがもはや彼は試合に出られる状態ではなかった。
恩人である顧問に一言電話を入れようと立ち上がったその時だった。
玄関のチャイムが鳴る。
彼が戸を開けると顧問教師がそこに立っていた。
思わず抱きつきかけた彼を両手で制した担任から放たれたその一言は余りにも無慈悲で残酷なものだった。
『白崎……お前のせいで俺の部が廃部になっちまったよ……
お前、なんで親がヤクザだってこと言ってくれなかったんだ……?』
それは白崎の全てを否定する言葉だった。
その目は冷たく何も映してはいなかった。
白崎は理解した。担任は自分の事を道具としか見ていなかったことを。
……生まれや境遇からは逃れられないことを
白崎はその場で担任を殴り倒し、以降
悪への階段を転がり落ちることになる。
しかし己と母親の運命を狂わせた麻薬への憎しみは尋常ならざるものが残った……
短い夢から目覚め白崎が怒りと共に目を覚まし獣の雄叫びを上げる。
構成員は恐ろしさから悲鳴を上げるが神田はますますそのテンションを上げた。
「おお!まだ元気あんじゃねーかよ!
さあ来いよ……!白崎ぃ……!
殺し合いをしようぜ!」
もはやその身に痛みは無い。
白崎は立ち上がりゴキリ、と首を鳴らした。
「はっは……!
いかれてんのか、てめえ……!」
白崎は久々に心の底から笑った。
この男との喧嘩は違う。
それは悪意もなくただ荒れ狂うだけの暴力。
ただそこに嵐があるだけなのだ。
純粋な殺意。
──こんな、こんなヤツははじめてだ
「笑ってんのか?
バカじゃねーのか、テメー。
これから殺されんのによ」
そう言って獰猛に笑う神田に白崎は我知らず歯を見せる。
「てめえにだけは言われたくねえよ」
そうして互いに凶悪な殺気を放ちながら……
再び殺し合いが始まる──
「はははっ!殺るぞ白崎ィィィ‼︎」
「死ね!神田ァァァ‼︎」
連合構成員が息を呑む中、2人が猛スピードでぶつかり合う。
先ほどと同じくノーガードの殴り合い。
しかし白崎は神田の動きに進化を感じていた。
先ほどよりも更に白崎の拳が神田に被弾しない。
神田は最小限の動きで白崎の攻撃をかわし始めた。
──それはどこか鏡に映る自分を見ているようで
(こいつ……!拳闘の動きを……!)
何という恐ろしい戦闘センスだろうか。
神田は短時間拳を合わせただけで白崎の拳闘の動きを模写し今や彼の動きを完全に上回った。
見切られた白崎の拳はもはや当たらなくなり、神田の突きと蹴りが白崎の身体に次々と突き刺さる。
堪らず大振りになった白崎はもはや深層意識で自分の敗けを確信していた。
……この大振りはもう喧嘩を終わらせる儀式にしか過ぎない。
「うおおおお‼︎舐めんな!ガキィィィ!」
──大振りの白崎のストレートに合わせて神田の拳が暴王の顎を捉えた
「うおらああああ‼︎」
白崎は高く虚空を舞いながら絶対王者の座を失ったことを知る。
──こんな、こんなヤツにはかてねえ……!
アスファルトに強かに打ちつけられながらも白崎は人知れず密やかに笑顔を浮かべた。
……いい喧嘩だった
気がつくと血を拭いながら神田が自分を見下ろしていた。
「はあ……!はあっ……!
ほら立てよ、オラァ‼︎」
「……無茶言うんじゃねえよ
俺の敗けだ神田」
あれだけの殴り合いを経てまだ足りないのか……
白崎はもはや呆れるしかなかった。
魂で理解する。『こんなヤツには勝てねえ』……
憑き物が落ちたような笑顔で白崎は完敗を認める。
いい喧嘩だったが2度とは御免である。
それを聞いて神田は火が消えたようにがっかりしたような顔を見せた。
「随分と潔く引くじゃねーか。
もうやんねーのか?
そこそこ強えぜ、お前」
「勘弁しろよ……」
もう2度とはやりたくない。
白崎は苦笑を抑えながら身を起こし神田に問いかけた。
無駄とは分かっているが駄目元だ。
「お前……俺らのボスになるか……?」
神田は一瞬考えるような顔を見せるが即答だった。
「それも面白そうだがこの夏は予定がいっぱいでな。わりー」
「そうか」
それでこの話は仕舞いである。
そして神田は思い出したように副長の2人を指差し獰猛な笑みを見せた。
「おい、あいつら殺していいか?」
白崎はじっと己の配下たちを見つめる。
誰もが戸惑い逃げ出そうとする者さえいるようだった。
彼は思う。
目の前の男に比べて己はいったい何を成してきたのかと……
「……いや、俺がケジメをつける
おい!お前らそこのコークと御薬を捕まえとけ!
クスリは禁忌だといったよなあ!コークぅ⁈御薬ィ⁉︎
神田に敗けたからってまさか俺に勝てると思ってないよな?
今のはコレが化物だっただけだ」
連合構成員たちは白崎のその怒号に一瞬たじろぎ身をすくめるがやがてその言葉に従い副長のコークと御薬を拘束する。
名前の通りクスリを撒いていた2人は尚もみっともなく足掻いた。
「ちょっと待てよ!
たった今敗けたばかりのあいつに従う気か?
おい、待てやめろオイ!」
地面に組み伏せられつつも抵抗する2人を冷たい目で見つめ白崎は容赦なく命令を下す。
「チェーンを脚に巻いてベイブリッジから吊るせ」
「「はっ⁉︎くそっはなせコラァ!
やめてやめてやめてください!
ちょっ……
ウアアアアアアアア‼︎」」
白崎の命令で足にチェーンを巻きつけられた2人がベイブリッジの欄干から吊るされる。
後にこの出来事は都市伝説『ベイブリッジバンジー』と呼ばれることになる。
神田は刑の執行を見て満足したように腹を抱え笑う。
「おもしれーことすんなあ、お前」
「何度も言うがお前に言われたくねえ……
サツには突き出しとくからこれで勘弁しろ」
白崎は地面に腰を下ろし神田を見上げる。
返答は無いが言葉は不要である。
「ふん、じゃあな」
「おい」
白崎は去ろうとする神田に声をかけ何かを投げつけた。
神田が片手で捉えたそれはバイクのキーだった。
「餞別だ。とっとけ。サツがくる。包囲される前に全力で逃げな。
そして死んでこいバカヤロー」
「はっ!バカヤローはてめえだ!」
神田はまるで殺し合いなど無かったかのような屈託のない笑みを白崎に見せバイクに跨りその場を後にした。
これが後に都市伝説『ベイブリッジの戦い』と呼ばれる抗争の顛末であった。
◇
【むっちゃ】なんかベイブリッジで不良どもが暴れてる件【こわいんだけど】
1.ななしさん
今日ベイブリッジ渡って会社に帰ろうとしたんだけどさあ、橋の袂にむっちゃ不良居て通れなかったのよ
1時間くらいで封鎖解かれたみたいだけど俺の他にも見た奴おる?
5.ななしさん
>>1
俺もみた
バリケードで完全封鎖されててびびったわ
警察なにやってんのかね
6.ななしさん
暴れてる人数が半端なかったからな
警察も応援来るまで遠巻きに見とったわ
あんなん俺も初めてみた
8.ななしさん
ベイブリッジ人力で封鎖とかあたまおかc
10.ななしさん
報道規制でもかかってんのか大々的に報道されてないのも気持ち悪いよな
11.ななしさん
暴走族の抗争かな
15.ななしさん
>>11
関東最大の暴走族由羅死亜連合の内部抗争らしいぞ
全構成員1000人が殴り合いの喧嘩したらしい
21.ななしさん
>>15
俺はどこかのチームとの抗争ってきいた
何人死んだんだろうな……
恐ろしい……
28.ななしさん
>>21
ベイブリッジから死体が吊るされてたらしい……
30.ななしさん
>>28
えっ
31.ななしさん
>>28
こっわ
35.ななしさん
何にせよ不良は氏ね
38.ななしさん
>>33
不良は社会のゴミ
迷惑かけんなカス
46.ななしさん
>>21
東京VS神奈川抗争勃発?
どっちが勝ったんだろ
見たかったわ
74.ななしさん
>>46
不謹慎
困ってる人もおるんやぞ
114.ななしさん
>>74
不謹慎厨乙
151.ななしさん
いや俺が聞いた話だと相手は1人らしいぞ
つまり由羅死亜連合800人 VS 1人
182.ななしさん
>>151
嘘乙
201.ななしさん
>>151
すぐばれる嘘つくなよ(・ε・)
225.ななしさん
>>151
ありえんじゃろ……
231.ななしさん
>>151
映画「スパル○」かな?
243.ななしさん
>>231
* ヽ(`Д´#)ノ
\アーイムスパルタァァァー!
258.ヾ(▼ヘ▼;)
いや、お前ら信じられんだろうが
>>151の言うことは本当だ……
271.ななしさん
>>258
はいはい
276.ななしさん
低劣な荒らしが多いなここ
281.ななしさん
>>258
どうでもいいけどその酉すごいな君
286.ヾ(▼ヘ▼;)
いや嘘も何も俺現場いたし
290.ななしさん
>>286は?
じゃあユーラシアの構成員なわけ?
293.ななしさん
>>286
もういいって……
301.ななしさん
相手すんなって
303.ななしさん
【速報】由羅死亜連合構成員降臨
306.ななしさん
>>303こマ?
312.ななしさん
>>306
釣りに決まってんだろ
317.ななしさん
>>306素直か
328.ヾ(▼ヘ▼;)
本当だってよ
何でも聞いてみろって
ちなみに俺らが相手したのはカンダとかいうガキ1人だった
あいつくっそ強くて今も俺手震えてんだけど
343.ななしさん
>>328釣り乙
345.ななしさん
>>328ちょっとしつこい
352.ななしさん
>>328
じゃあ橋で今日何があったんだ?
詳細話せる?
360.ヾ(▼ヘ▼;)
>>352
あ、ありのまま今日起こったことを話すぜ!
『俺らは800人でヤツを囲んだかと思ったらあっと言う間に蹴散らされボスもやられていつの間にか負けていた』
な……何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった……
頭がどうにかなりそうだった……
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ
366.ななしさん
>>360
ポルポルくん乙
372.ななしさん
>>360
はーつっかえ
やっぱ釣りかよ
378.ななしさん
>>360
……言ってることが分からない
イカれてるのか……?
この状況で
386.ななしさん
>>378草ァ!
391.ななしさん
>>378
○太郎さん!こんなとこで何やってんスか⁉︎
395.ななしさん
>>378
はよ○ッチ倒してきて?
401.ヾ(▼ヘ▼;)
しゃあねえな……
証拠ってか動画撮ってるから見るか?
言っとくが一切加工してないからな?
http://**********(神田vs由羅死亜連合)
410.ななしさん
>>401は⁈
419.ななしさん
>>401
なにこれ特撮かな?
420.ななしさん
>>401騙されんからな
しかしよくできてんなー
432.ななしさん
>>401
修羅場で草
448.ななしさん
>>401
5:06のカンダくんのバイク持ち上げた時の笑顔怖くて直視できないんだけど
481.ななしさん
>>401
5:06 鬼の形相で草ァ!
501.ななしさん
>>401
5:06 何でこんな表情できるんです……⁈
555.ななしさん
>>401
5:06 草○スマイルかな?
567.ななしさん
>>401
5:06 護りたいこの笑顔
580.ななしさん
>>555草ァ!
10:23 ボスボッコボコでワロエナイ……
605.ななしさん
>>401
カンダくんこっわw
612.ヾ(▼ヘ▼;)
>>605
わかってくれるか……
こええもんはこええんだよ!
628.ななしさん
>>612
魂の叫びで草
つーかお前なにやってんだよ!
たたかえよw
668.ななしさん
>>628
退いて情報確保に努める……高度な状況判断やぞ
700.ななしさん
>>612
傍観者に徹してて草ァ!
712.ななしさん
>>612
これはひどいパレートの法則を見た
721.ななしさん
>>612
ヘタレグラサンびびりなんだ(^ω^)
753.ヾ(▼ヘ▼;)
うっせぇバーカ‼︎