まさかの!
翌日のお昼過ぎ、お客様ご到着。
うわーん!見た事ある護衛がいるよーう!
あの赤髪知ってるー!
「ローランド侯爵家の皆様、この度は急な訪問、申し訳ございません。しばらくお世話になります。」
赤髪の護衛が守ってたの、このお姉さんか。
つまりはこのお姉さん王族!?ひょえー
あ、カメラアイ発動。
【マリアンヌ・アッシュフォード】
王太子妃殿下やないかーい!
お父様とお母様の横に、目立たないようにお兄様と並んだ。
幻術は完璧だった!バレるわけがない!
「マリアンヌ様、ようこそいらっしゃいました。無事に到着されて良かった。こちらが息子のジョシュアと娘のイザベラです。お部屋の用意は出来ております。ここは安全ですので、ゆっくりお過ごしください」
「マリア、会えて嬉しいわ!急な旅で疲れたでしょう?後でゆっくり話をきかせて」
「レオナルド様、リリアーヌ、本当にありがとう。2人もよろしくね」
マリアンヌ様はミルクティみたいなブラウンの髪に、グレーの瞳のクール系美女だった。
三人ともマリアンヌ様の家名を言わないってことは、知ったら危険ってことかな?
お兄様も何も言わないし、これは空気読んで聞かない方向ですね!
「「マリアンヌ様、よろしくお願いします」」
ううーん、しかしマリアンヌ様、めっちゃ疲れてらっしゃる。顔色が悪い。
お父様とお母様もほっとしたって顔にでてるし。
昨日の件もあるし、なにがあったかわからないけど大変そう。
赤髪の護衛は、我が家の執事さんとお話してる。
たぶん盗賊たちのことかな。
目的地が我が家だったなら、彼らのこと先に調べとけば良かった!失敗!
夕食では、マリアンヌ様とお話してみた。
お母様とマリアンヌ様は同級生で、小さい頃から交流があり、親友なんだって。
なるほど、愛称呼びな訳だ!
妖艶系美女とクール系美女の並びは眼福です。
刺繍を一緒にする約束もしました!
マリアンヌ様は編み物も得意らしく、教えてくれると。
刺繍担当の先生も知ってるらしく、楽しみなのです!
夕食の後、早々にお兄様と私は部屋に帰されました。
さてさて、なにが起きてるのかさぐりましょう。
ふっふっふっ