違法薬物2
イザベラちゃん、久々におこだよ!プンプンだよ!
デッセル侯爵には、ご息女はヒプノーの被害者として保護したと話し、犯人の目的は性犯罪だとは言ったけど、未遂だったと報告した。
お尻のついでに喉を潰してあるから、犯人が治療されなければこのままバレることはない。
王家主催の夜会での犯行ってこともあり、デッセル侯爵は王様に報告後、激怒しながら騎士団を率いて犯人の親族の捕縛に向かった。
大陸の中でも強国であるアッシュフォードの要人の歓迎夜会でのやらかしなので、家ごと罰せられるのは仕方ないだろう。
まだ意識のハッキリしないご息女には、控え室で夫人が付き添うことになった。
私は、夜会正装から軍服風ドレスに着替えて、特級鑑定師の徽章と勲章をつけてから夜会ホールに戻り、宰相閣下とクリス様に報告だ。
殺るぜ!殺るぜ!なテンションの私の壮絶な笑顔を見て、宰相閣下は天を仰いでいたが知らぬ。
黒の断罪者を重宝してた癖に、今更、ねえ?
「イザベラ嬢、確かにヒプノーは根絶するべきだが…」
「私はイジーについてくよ」
クリス様は理解が早くて助かるわ〜
現物のヒプノーから材料と作成者の鑑定ができたので、ナールから更に詳細を手に入れてやる。
各国に情報流して一網打尽にするぞ!
ナールの滞在先の郊外の屋敷に、クリス様とベルク王国の騎士団と出向く。
気配察知に優れている騎士と私の索敵で、屋敷の敷地内の人間はサクサク捕縛する。
無関係?知らねーな!雇い主が一発極刑の極悪犯だったんだから諦めろ。
隠し部屋からヒプノーの在庫を押収し、隠し金庫から裏帳簿を取り出して購入者の捕縛指示を出す。
帳簿じゃ購入者はイニシャルでわからないはず?
ハッ!ナールの鑑定結果と照合すればすぐ解るよ!
ついでに、ナールが接触した組織の名前と売人、取引する飲み屋と合言葉もわかったから、これから潰しに行くよ!
捕縛された時は余裕の表情で「冤罪だ!」と喚いていたナールは、迷い無く隠し部屋と隠し金庫を見つける私に愕然としていた。ざまぁ!
裏組織が使ってる飲み屋を騎士団で包囲して、変装した騎士が合言葉で接触し、地下の部屋に案内されたタイミングでお店に眠り玉を投げ込んだ。
何人かアミュレットで防いだ奴がいたので、そいつが偉い奴だろう。って事で、突撃だ!
「こんばんは!大人しく捕まる?それとも戦う?」
隠し通路にいたのは、偉そうなオッサンと護衛リーダーっぽいお兄さん。
「ハハッ!ヤラれたな!嬢ちゃん相当強いだろ」
「オイッ!なんとかしろ!」
「まあ!わかりますぅ?ドラゴン単独討伐くらいならできますわぁ。ちなみに、ヒプノー対策も完璧ですよぅ!ご愁傷さまぁ〜」
お兄さんは諦め気味に失笑してるけど、オッサンは苦い顔してる癖に、まだ逃亡しようと画策してたので煽ってみた。
ヒプノーで私を操って味方に攻撃させる?無理ですね!
「イジー、遊ばないの。メッ!」
クリス様に怒られちゃった。
「ごめんなさーい!では、おやすみなさい!」
魔導銃のブラックショットの効果は、神経に攻撃しての気絶だから、ほとんどの状態異常無効系のアミュレットでは防げない。
魔法防御系のアミュレットなら防げるけど、連射対策してるアミュレットはほとんど無いから、3発くらい当てとけば問題ない。
「さてさて、今の内に情報を頂きましょう」




