クリスの災難2
「戻りました〜」
私の分のランチは宰相閣下に譲ったので、クリス様と宰相閣下は和気藹々とお食事中。
宰相閣下、私の手作りランチ食べてみたかったんだって。
クリス様からお菓子のお裾分け貰ってから狙ってたらしいよ。
待ってる間どうぞって勧めたら、ウキウキしてた。
そーゆーお茶目なとこ、嫌いじゃないゾ☆
「おお、王女はどうだった?」
「護衛と乳繰り合ってました!」
宰相閣下とクリス様の表情が抜け落ちました。
わあお!部屋の温度が下がった気がする!
背中の辺りがゾワゾワする〜
とりあえず、ご飯が不味くなる話は食べ終えてからにしましょうね!
私もマジックバッグに入ってるサンドイッチでも食べよう。もぐもぐ
「それで、王女と護衛の関係は弱みにできそうなのか?」
「あ、王女様と体の関係があった男性リストと堕胎歴のリスト作ったのでどうぞ」
「あ゛?」
宰相閣下、ご立腹です。
護衛との関係だけじゃ手札として弱いでしょ?
全3枚にもなるギリギリ2桁の男性リストの方が、我が国の優秀な諜報員がおたくの王女のことここまで調べましたよって牽制できるかと思って。
たぶん、あちらの王家が把握してない人いっぱいいる。
勿論、善意だよ?
堕胎リストの方は、王女様も自覚ない内に堕胎薬飲んでるから知らないと思う。
避妊薬飲み忘れたからって、気軽に堕胎薬飲むとかイカれてるよね〜
まあ、裏社会で流通してる堕胎薬が、お茶に小匙一杯混ぜるだけ!ってお手軽なのも悪かったんだろう。
ついでに、避妊薬と堕胎薬の乱用は止めた方がいいって教えてあげてください。
普通は避妊具を使って、失敗した時に避妊薬を飲むくらいだからね?ヤる度にパカパカ飲む物じゃありません。
しかも、堕胎薬については、裏ルートから買ってるから効果はあっても安全性皆無だよ?
副作用の不妊と老化が既に出てますし。今は厚化粧で誤魔化してるみたいだけど。
勿論、善意だよ?
宰相閣下とクリス様は絶句した。
だよね〜!
こんな国の恥、他国に知られる前に普通は処分するでしょ。
幽閉待ったナシだと思うよ!
宰相閣下は、内密に呼んだラグニア王国の王太子と会談した。
「王女殿下を他国に嫁がせる気が貴国にあるとは思いませんでした」
「王女殿下の側付きと護衛の殆どが、王女殿下の愛人でございましょう?先日も一般開放してる庭園の四阿で護衛とお楽しみだったようですし」
「相思相愛の婚約者と別れさせるにしては、この王女殿下では無理がありますよね」
「政略結婚としても成り立たないご様子ですし」
「貴国の教育はどうなってるのでしょうね〜次代との付き合い方は変えていく方がいいかもしれませんな〜」
2つのリストをピラピラしながら、宰相閣下が圧かけまくった結果。
ラグニアの視察団は予定を前倒して帰国しました!
ラグニアの王太子殿下は、王女様の実態を知らなかったらしいよ。
可愛い末妹だけど、なんか国内だと人気ないし、視察先で見初められないかな〜って公務任せたらこのザマ。
15歳から遊んでる王女様に縁談が来る訳ないよね?
周囲が気を利かせて隠してたみたいだけど、気を利かせるところ間違ってるよ?
見せられた男性リストに、信頼してた人の名前をいくつか見つけてしまい、王太子殿下は天を仰いだらしい。ドンマイ!
クリス様の平穏が戻った!良かった、良かった〜




