クリスの災難
光の日、午前中はルイくんと遊んでめちゃくちゃ癒されたよ☆
何故か、シノビくんをルイくんが呼び出して遊んでた。
呼出し機能はお兄様のリクエストに応えて家族限定にしたけど、こんな早くにルイくんが使いこなすとは予想外だよ!
シノビくん、子守りの才能まであってちょっとビックリ。
でも、形稽古を見せて英才教育するのはやり過ぎでは?
まだ歩けないルイくんが、えいって手だけ真似してるの可愛過ぎるけども。
シノビくん、拍手しないで。
ルイくん喜んじゃってるから。
照れて可愛いな!もう!
ルイくんってば褒められて伸びる子の気配がプンプンだよ!
うん、安全な知育玩具やベビーグッズの開発をしよう、そうしよう。
いつものクリス様とのランチタイムの為に城内に来たら、なんとなくお城の中がソワソワしてる?
時間より少し遅れてきたクリス様が見るからに疲れ切ってる。
会えなかったこの数日に何があったの?
「ハァ、イジー、申し訳ないんだけどランチの前に宰相閣下に会ってもらえる?」
「良いですけど、何かあったのですか?」
なんと、視察に同行してきた王女様にクリス様が見初められちゃったらしい。
ほう、見る目のある奴だ!と思ったんだけど…
その王女様はかなり痛い子みたいで、我が国としては、絶対に縁組みは遠慮したいと。
「評判の良くない、かなり甘やかされた問題児の王女だ。王太子が来ると思ってたんだがな。予想が外れて、警戒してたらコレだ。イザベラ嬢とクリストファーの婚約の話をして、やんわり断ったが取り合ってくれん。ここ数日、執務室を出るとクリストファーに付き纏ってくるから仕事に支障も出てる。イザベラ嬢、何とかならんか?」
「はあ、クリス様はどうしたいですか?」
宰相閣下、ぶちギレ寸前だね!
まあ、如何見ても疲れ切ってるクリス様は王女様を排除したいだろうけど、一応意見は聞かないと。
「早く帰国して欲しい。本当に、邪魔なんだ。私からも相思相愛の婚約者がいるし、迷惑だと話したが、全く聞き入れてくれない」
あ、これは本当にダメやつですね。
クリス様は静かにキレるタイプだった。
お仕事に誇りを持ってるクリス様は、仕事の邪魔してくるタイプは許せないんだろう。
「わかりました!ちょっと行って弱み探ってきます!」
排除と決まれば即行動!王女様の鑑定結果はいかに…?
お城の中庭の四阿にいた王女様、護衛二人と乳繰り合ってるんだが?
…………………は?なにさらしとんねん!
淫魔でもないのに、外で乳繰り合うな!しかも王族が!
え?この王女だよね?クリス様に言い寄ってるの。
【アナスタシア・ジロソニア・ラグニア】
うん、聞いてた名前と一致。
もしかして、阿婆擦れってやつ…?
ラグニア王国は、先日行ったルルナ国の西側にある国だ。
他国に比べると性にゆるいところはあるが、王女様は輪をかけてゆるいらしい。
いくらラグニア王国の貴族が婚姻時に処女かを重視しないと言っても、王女様は遠慮したいレベルみたい。
婚約者と婚前交渉したことあります、くらいが許されるレベルね!王女様みたいな不特定多数はダメ。
自国で嫁入りできないから他国に来たって感じかな〜
まあ、我が国は無理ですけども。
王族相手は処女じゃないと無理だからと思って、貴族を狙ったのかな?
クリス様が王女様の好みだったのかもしれないけど、我が国は一夫一妻制だし、貞淑さは必須です!
ハーレムのある国ならワンチャン?
いや、この王女様なら姦通罪で即処刑されそうだ。
弱み以前に、人として駄目じゃないかな?この王女様。
男性遍歴と堕胎歴をチラ見せすれば、諦めて帰ってくれるんじゃね?




