親子鑑定と思いきや
どうも、つい先日までクリス様とのキュンキュン甘々な日々がスタートすると信じていたイザベラたんです☆
今回の出張は、外交官の補佐役だよ!
特級鑑定師としてのお仕事だけど、変装して潜り込むよ!
クリス様の同行はなしである。
流石の宰相閣下も、こんな近々で私の出番があると思わなくてスケジュール空けられなかったらしい。
今回行くサティラス王国は、王位継承で揉めていて、内乱の気配がビシビシしてるらしい。
ただ、第一王子のことを王様は我が子か疑ってる。
親子鑑定の魔道具は使ったらしいけど、細工されてたんじゃないかって。
第一王子の母親は側妃なんだけど、側妃の親族の公爵家で行われた夜会で媚薬を盛られたらしく、気づいたら側妃とベッドインしてたらしい。
側近も護衛も、その日は公爵家に縁ある人物しかいなかったんだって。完全にハメられたね!
記憶が殆どない上に、周りは敵だらけで、仕方なく側妃に召し上げた王様。その一回で孕んだ側妃。
陰謀の匂いがプンプンだね!
そして、最近体調が良くない王様。
宮廷医は過労と言ってるらしいが、王様は疑ってるらしい。
毒じゃね?毒盛られてるっしょ!
と言う訳で、特級鑑定師イザベラの出番です!
外交官と一緒に謁見の間で挨拶し、本日は客間で待機。
と思いきや、隠し通路から王様の最側近がご登場。
彼と王様しか今回の依頼を知らないらしい。
「こちらの侍女服に着替えてついてきて欲しい」
「承知しました」
隠し部屋にご案内〜
王様は見事に毒盛られてました!
ついでに最側近の人も。
宰相閣下に治療も依頼されてたからサクッと治すよ!
私の手持ちの解毒と回復ポーションで元気になった王様について、宮廷医から側妃、大臣までドンドコ会いに歩き回るよ!
勢いって大事。
この王様と最側近の人は、うちの宰相閣下と友人らしい。
私のことを紹介する際に、そいつは護衛も出来るからさっさと面倒事は片付けてしまえって言われたんだと。
人使い荒くね?
まあ、捕まったのは宮廷医と王妃様の父公爵とその手下だったけどね…
王様殺して孫の第二王子を操って、内通してた隣国の貴族と父公爵一派はウハウハになる予定だったらしい。
今までバレなかったのが不思議なくらい余罪だらけでござる。
王様の周りは裏切り者以外はみーんな蓄積型の毒を盛られてたし、執務室や寝室にストックしてあるポーション類は偽物に交換してあるという用意周到さ。
王様、信頼できる他国の権力者の友人がいて良かったね?
疑われた側妃様と第一王子が不憫になる結末でした。
ホント、疑ってすまんかった。
責任持って潔白を証明いたします。
側妃様の伯父公爵は、王妃様の父公爵が野心家だとなんとなく気づいていたらしい。
ただ、王妃様の父公爵は外面良く穏和な公爵で通ってたから表立って何も出来ず。
しかし、潜入させた調査員は尽く戻ってこない。何かあるぞ、と。
だから、無理して親族を側妃に押し込んで牽制したつもりだったそう。
そして、更に衝撃的な事実は、王様が媚薬盛られた夜会で、側妃様も伯父公爵に媚薬を盛られて王様の部屋に押し込まれていたらしい。
側妃様、被害者じゃーん!
伯父公爵なんて酷いことを…
今回の件で、王妃様の父公爵は表向き病死、家族は事故死となる。手下の親族も罪状によって処分される。
そして、何も知らなかった第二王子が公爵家を継ぐことに。
第一王子に王位継承したら、王妃様は第二王子が継いだ公爵家の領地に病気療養という名の蟄居となる。
王様は側妃様と第一王子に謝罪したけど、ビミョーな空気。
まあ、今更感がスゴいよね…
「なんかすごく後味の悪い結末でした…」
報告を聞いた宰相閣下もモヤっとした顔してました。




