いっぱいいた
対策支部の冒険者ギルド付近についたけど、現場はかなり混乱しているようです。
騎士と冒険者が走り回って、住民の避難誘導とかしてるみたい?
まあ、空から見た感じ、この街でもギリギリだったからね。
少し南の街道は水没してたし。
冒険者の騎獣にキャリッジを繋げて避難させる組と、転移門を利用してる組がいるみたい。
まあ、転移門じゃ時間かかるもんねー。いくら非常事態用に魔石があっても、短時間で全員の避難は無理だよねー。
こんな、街が水没するような非常事態は想定してなかっただろう。
魔物の襲撃なら、住民はシェルターに避難するだけのはずだし。
エアバイクで来て良かった。転移門付近の混雑半端ない。
受付まで来たけど、受付に人がいないね?
うーん、声かけた方がいいかな。早く討伐しちゃいたいし。
「忙しいとこスマン!黒の殲滅者が到着したとギルドマスターに伝えてもらえるか?」
一瞬の静寂の後、ウォォォ!と歓喜の声があがる。
忙しなく動いてた人達が皆こっち振り向いて動きが止まったの、ちょっとビビった…
「黒の殲滅者!?早くないか!?他国に連絡したの数時間前だぞ!?」
あ、この人がギルドマスター?
中肉中背のオッサンだ。珍しく、見た目に個性がないのが個性なタイプ!
「ギルドマスターか?アッシュフォード王国ローランドのギルドマスターから緊急連絡を貰って駆けつけた。依頼について教えてくれ」
「マイクの奴、こんなに早く対応してくれたのか!ありがてえ。こっちに来てくれ!」
案内された会議室っぽいところで、地図を見せられながら説明を受ける。
バツがついてるところは、連絡とれなくなった村や町か。
「リヴァイアサンが最初に確認されたのが、この村だ。近くの港町に滞在中だった海専門のAランクパーティーが3組、船で出て、沖に誘導して討伐しようとした。しかし、沖には更にリヴァイアサンが4匹もいて、冒険者たちの船は一瞬で破壊されたらしい。望遠鏡で港町から討伐を確認してた奴が城の騎士団に連絡をくれたが、直後に大波が町を襲って、以降は新しい情報がない」
ナルホド。
リヴァイアサン5匹じゃ普通のAランク冒険者じゃ相手にならんわ。
船沈められたら足場ないしな。
しかし、うーん、実はこれ、5匹以上いるんじゃね?
あ、いるわ。11匹。そりゃ、海沿い壊滅するわ。
索敵してビックリだわ!
そして、更に沖にバロウスホエールも一匹いた。
リヴァイアサン、こいつから逃げてきたんだね!
いや、11匹もいるなら戦えよ!負けんなよ!
バロウスホエールどんだけ怖いんだよ!
いや、怖いか…
バロウスホエールは知能高いし、防御力半端ないし、厄介なスキル持ちだし、何より大食漢なんだよね。
リヴァイアサンは全長15メートルくらいあるけど、細いから11匹くらい、ペロリ!だろうな〜
リヴァイアサンの攻撃力だと、バロウスホエールから逃げるしか選択肢なかったんだろうね。
リヴァイアサンの水魔法の攻撃は、巨体のバロウスホエールを近づけさせない程度だろう。陸には大打撃だが。
魔法攻撃以外に締め付けや噛み付き攻撃もあるけど、巨体に対して締め付けは意味ないし、リヴァイアサンの牙じゃバロウスホエールの外皮は貫通できないだろうし、むしろ近付けばスキルで状態異常にされて無抵抗で美味しくもぐもぐされる未来しかない。
可哀想に…完全に餌だ。
魔族の大陸寄りに生息してるはずのこいつ等は、もしかして、ここまで追いかけっこしてきたのかな?
迷惑である。




