またまた出張2
「「「うわぁ…」」」
バリッ ボリッ
大きな咀嚼音が響く。
丸呑みかと思って見てたらこれですわ。オエー
“森海”の調査は、階層型ダンジョンに慣れたアッシュフォード王国の人には慣れない環境だった。
奥の方に強い魔物がいるのは確かだけど、フィールド型は浅い所でもなかなか強い魔物がでる。
階層型のように適正レベルがわかりやすくないのは、緊張感が違う。
イソギンチャクみたいな気持ち悪い食人魔物に丸呑みされかけ、サメみたいな頭部のワニみたいな魔物に追い掛けられ、アジの群れみたいに森を群れで飛翔しながら獲物を獲る魔物に狙われた。
いや、なんか、異世界ってスゲェーな。
流石にちょっと唖然としたわ。
ジェリーフィッシュみたいなのが目の前をぷかぷか移動してたんだけど、可愛いなーなんて見てたら、雷魔法纏ってたらしくて、飛魚みたいな魚が突撃して瞬殺されて、触手で絡めとられて丸呑みされてた。
これぞ捕食!って感じ。
少し先に青色の熊っぽい魔物がいたんだけど、突然首が飛んだ。みんな、ぽかーんよ。
でっかいヒトデみたいな魔物が、ブーメランみたいに戻ってきて、熊の魔物に覆い被さってお食事してた。
ちょっとお食事方法が怖過ぎて、ヒトデ魔物を裏返す勇気はなかった。絶対気持ち悪い。
「イジーの指揮がなかったらこの環境は厳しいね」
「木漏れ日のはずが、普通の木じゃないからか、水中の光みたいにユラユラしてて感覚がおかしくなりますね」
「魔物も今までにない動きが多いよね」
「気配消しが上手いですよね。動きも早いし」
「毒持ちも多いし、ウルガ国は厳しいかもね」
そう、ウルガ国の騎士達の無能っぷりがヤバい。
野営もほぼしたことないのか、こちらへ寄生してくるし、すごいイライラさせてくる。
うちの国の人達ってば優し過ぎるのよ。そんなに面倒みちゃダメ!
明日からは、スパルタで鍛えてやろう!
足手まといの自覚を持たせてやる!




