シノビくん 2
「まあ、まあ、まあ…
イザベラったら、またやっちゃったのねえ…」
お母様が薄っすら笑いながら、隣に座るお父様に顔を向ける。
ちょっと怖い。嘘です。目を細めないで下さい。
「ああ…もう、何からツッコめばいいのかわからなくてね、皆を呼んだんだ。ちなみに、まだ能力については聞いていない」
「あらあらあらあら…
じゃあ、イザベラ、説明してもらえる?」
「は、はい!」
お母様の目が怖い。まあ、ここは引かないけどね!
このシノビくんは、ローランド領のお屋敷の警備に特化したミニゴーレム。お屋敷の門壁に埋め込んだ結界魔道具と連動しています。
基本は、認識阻害機能で姿は見えません。
作成者の私か、お父様かお母様が声をかけたら、認識阻害が解除できます。
お屋敷の結界内にいる人は、索敵と鑑定で常時把握しているので、危険人物はすぐに排除に動きます。
基本的には睡眠針で対象を昏倒させるか、体術で倒すかですが、強敵の場合は攻撃用魔道具の使用を許可しています。
捕縛した後は、専用のカードに鑑定結果の記入と提出をするように言ってあります。
「あ、置き場所は前みたいに玄関ホールでいいですか?」
私の説明中、シノビくんが横で睡眠針出したり、専用カード出したりして、ちょこちょこしてて可愛かった。
最後なんて、私と一緒に首傾げてるの!あざとい。
「いや、うん、今では滅多にないからそれでいいか…?」
「勝手に牢に入れられても困りますし…」
「見えないなら、いきなりそこらの影に渡されるのもなあ…」
「執務室に置かれるのも困ります…」
「玄関ホールでいいんじゃないかしら?」
「え?そこ?気にするの、そこ?」
最後のハミルだけ、まだ私に慣れてない感じがするね!
「ところでイザベラ、なんで急にそのシノビくん?を作ったんだい?」
よくぞ聞いてくれました!
「それはもちろん、ルイくんの誘拐対策ですわ!あんなに可愛いルイくんの存在が知られたら危険ですもの!」
皆が、ああ~って残念そうな顔になりました。
「やっぱりか〜」
「ジョシュアと違う方向できたわね?」
お兄様の構い方はすごかったけど、私はそれ程でもないと思うよ?
あれはもう、俺が育てたって言われて納得するレベルだもん。
「ジョシュア様はイザベラ様から離れませんでしたからね」
「ジョシュア様と比べればまあ…」
「この家に手を出すような馬鹿、まだいるか…?」
「イザベラ様もローランド家の血が濃いですね〜」
シノビくん、任せたよ!
コクンと頷くのあざと可愛いな?
普段姿を見せないから、おしゃべり機能つけなかったけど正解だったかも。ミニゴーレムがジェスチャーする姿、あざと可愛い。




