シノビくん
私がいない時に悪い人の対応が遅れることを懸念して、作ってみました。
ザ・忍者!な衣装を着せた、ミニゴーレム。
我ながら、良いもの作ったわ。
素材はハイリリウムという、この世界で一番硬いけど、魔法耐性はないし、魔法伝導率も微妙だし、加工しにくいと不人気な鉱物である。
色がダークグレーでね、黒い忍び装束着せると、夜に紛れるザ・忍者って感じでカッコイイ!
「お父様お父様お父様〜!」
テンション上がり過ぎて、お父様の執務室に突撃だ☆
「イザベラか。今度は何をやらかしたんだい?」
お父様ったら、遠い目をしないでよ!
「こちらを見てください!私がいない時にもお屋敷の警備をしてくれるゴーレムです!シノビくん、ご挨拶を!」
私の横の空間が揺らぎ、60センチ程の忍び装束のミニゴーレムが姿を現して、お父様に騎士の礼をする。
なにこれ、かわいい。いいね、シノビくん!
「おま、ちょ…!」
あ、お父様が狼狽えてらっしゃる。
「……ふぅ。イザベラ、ちょっと待機だ。セレン、騎士団長と隊長、リリーを呼んでくれ」
流石です、お父様!すぐに持ち直しましたね!
「よし、集まったな。イザベラ、説明をしてくれ」
お父様と執事長のセレン、お母様と家令のハミル、騎士団長と影部隊の隊長が揃ってビミョーな顔をしてる。
家令のハミルは、基本はお母様の執務室で領地や資産の管理してるから、小さい頃はあまり会わなかったんだけど、最近はよく会うね!
領地に拡げるお料理レシピとか、私が作った魔道具や武器の買取りなんかでお世話になってる。
お母様がフフフッって笑ってる横で、よく顔が引き攣ってるよ!身内価格で格安なんだけどな!だって、クリス様と家族以外はプレゼントしちゃダメって言われてるからね!
王家は献上だからセーフ?
「それでは皆様、こちらが私が不在の時にお屋敷の警備をしてくれるシノビくんです」
さっきと同じ様に現れて、騎士の礼をしたシノビくん。
はわわ、カワユス!
ドヤァって満足気に皆を見たら、お父様とセレンは真顔だし、他の人はポカーン顔だった。解せぬ。




