お兄様に手紙を書こう
婚約が決まった!ルンルン
浮かれ過ぎて、誰かに言いたくて、うっかりお兄様への手紙に書いてしまった。
話してないことすっかり忘れてた!
お兄様がお父様に突撃して発覚した。
まさか、誰もクリス様と私のこと話してないとは思わなかったよね。
「ベラが婚約したってどういうことですか!!!」
「お、落ち着け、ジョシュア。婚約のこと誰から聞いた?」
「ベラから手紙が来ました!誕生日当日に祝えないから手紙を書いたのに!返事には婚約したって!」
「ちょ、イザベラ!タイミングが!」
「クリスって誰ですか!父上!」
ドアの外で入るか悩んだけど、ソッと離れた。
うん、ごめんなさい、お父様。
でも、無理!
しばらくして、お母様が帰ってきて話したことで少し落ち着いたお兄様と対面した。
ぎゅーぎゅー抱き締められたけど、なんとかクリス様との婚約は政略じゃなくて望んだことだと説明できた。
お兄様、めっちゃ不機嫌だったけど。
お父様、めっちゃ疲れてたけど。
後、この婚約しばらく秘密だった。
勝手にお兄様に伝えたことを怒られました。
ちょっと浮かれ過ぎてたみたい。
お父様が頑張って、お兄様に私の能力を掻い摘んで説明。
婚約までの経緯と、当分は婚約は秘密ってことも。
王家に囲われそうになった時の話なんて、お兄様がドス黒いオーラ出してた。
「イザベラはやっぱり凄いね!流石、僕の天使だ!」
お兄様ブレない。
シスコン恐るべし。
「今度は僕ともダンジョン行こうね!あっ、僕の装備もベラに作って欲しいな!」
ニコニコしてるお兄様。
お兄様のお願いに私は弱い。
でも、今回のお願いは既に達成済みだ!
言うと思ったから作っといたよ!
「もちろんです!既にお兄様へ最高の装備を作ってありますわ!」
レオナルドとリリアーヌは嫌な予感がした。
恐る恐るレオナルドが問いかける。
「イザベラ?最高の装備って何?」
「オリハルコンで剣、シールドアリゲーターの革で防具一式を作成済みですわ!」
「イザベラアアア!!どこでその素材手に入れたあああ!!」
「オリハルコンはナサニエ侯爵のダンジョンの中の火山付近です!シールドアリゲーターはエグリントン公爵のダンジョンの下層にいました!」
「いつの間にいったんだ!」
「お仕事のついでに」
「いつもいつも気軽に希少素材を出すなー!」
イザベラ愛用のブラックミスリルは、超希少素材である。魔力伝導率が高く、魔法剣士向きと言われている。
オリハルコンは鉱物で一番硬く、ブラックミスリルと同じく超希少素材である。
こちらは魔力伝導率が悪いので、魔法を通して使わない純粋な剣士の憧れの素材だ。
どこかの国にある国宝のオリハルコンの大剣は、白金の剣身がとても美しく、観た人達から“オリハルコンに華美な装飾は無粋”と言われている。
そう!また国宝だ!
ちなみに、シールドアリゲーターを防具に加工した人は今までいません。
もっぱら頑丈な盾の素材で有名です。




