光の日
イザベラちゃん、もうすぐ10歳!
9歳って幼いはず。
しかし、既に色気が出てきたと思われる。
成長期ですね!
お兄様の過保護が止まらない!
ガルガル周りを威嚇しなくていいから。
同年代の男の子との交流なんて全くありません。
個人的にはなくてもいいけど、将来的に必要なんだよね〜
国内のバカな貴族は、王家と影によって一掃された。
いくつかの家が当主交代となり、しばらくすると前当主は病死した。
前に渡した城内のスパイリストが役に立って良かった。流石、王家である。
ヴァロア王国の王女は、血眼になってまだ幻の男を探しているらしい。
一途というか、思い込みが激しいというか。
ヒステリーに拍車がかかり、周りの人が大変らしい。
他国に暗殺者送るの止められなかった無能者共に同情はしないがな!
戦争よりマシだろう。
マリアンヌ様はしばらくローランド領に滞在した後、城に戻り、無事に男児を出産された。
ちゃんと出産祝いにアミュレット贈りました!
王太子殿下からは、内々に褒美の打診があったけど、もちろん辞退しました。
家族への火の粉を払っただけだからね。
しかし、食い下がる王家。
クリス様を週一でランチ誘う権利貰った!
宰相閣下が、いい笑顔で許可くれました!
城内の通行許可証もいただいたので、一人で入り込めるぜ!
騎士団にお父様の差し入れしてから、クリス様と待ち合わせしているいつもの四阿に向かう。
もう3年、光の日はクリス様とランチの日となっている。
料理の腕が上がりましたわー。
食べさせたい欲求が凄くて、いつの間にか前世の懐石弁当みたいになってしまった。
お米は、この世界ではまだ見つけてないので、クリス様には適当に誤魔化して食べさせてます。
私は麦飯も好きだけどね!
パンは、この世界では前世のドイツパンみたいなのばかりだったので、気が向いたら食パンや調理パンを作ってる。
我が家では、アイスクリームのせフレンチトーストが大絶賛された。
クリス様は、具が見えない調理パンを食べるのが楽しいらしい。
「今日の具はなにかな?」
ってニコニコ食べる姿に鼻血が出そう。
毎回新しい具を考えるの大変だけど、びっくりさせたいから頑張ってる!
貴族だから、手掴みで食べるのはダメかな?って思ってたんだけど、だいたいの国民がダンジョン入るからか忌避感はないらしい。
身体が治ったクリス様は、動くことが嬉しいとかなり鍛え直してる。
ひょろっと大きかった体が、筋肉が付いて更に大きくなってきた。
食べる量も増えて、お弁当箱が重箱になりそうである。
いっぱい食べてくれて幸せ〜!
最初は、物静かで真面目そうなあまり笑わない感じの人だった。
今は、私の前でコロコロと表情を変える。
初めての味にビックリして、美味しいと笑い、酸っぱいと顔をしかめ、好物がでると嬉しそうにはにかむ。
いろいろ話してみれば、ふむふむと興味深そうに聞き、疑問があると悩み始め顔を顰める。
出会った時は、凄くかっこいい人だと思った。
今では、凄く可愛い人だと思う。
最初は、どうやって子供の相手をしたらいいのか考えているようだった。
それでも、子供相手に頑張って女性として接してくれた。
とても優しい人だ。
おのれ!何度惚れさせる気だ!




