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チート転生先は綺麗系お嬢様!  作者: らんらんらん
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自由のための交渉


次の日、レオナルドは一人で城に向かった。


娘のスキルと救出作戦についての報告だ。


王太子殿下と宰相閣下は待ち構えていたようで、すぐに謁見できた。


娘のスキルは、転移とアイテムボックスは伏せた。

俺は知らない。聞いてない。うん。


「【鑑定・隠密・索敵・錬金術・魔法・幻術・剣術・体術】が既に使える6歳って…どうやって育つの?」

王太子が遠い目で呟いた。


「本人は、やったら出来たから楽しくて鍛えたと」


「鍛えるレベルが屋敷で暗殺者とスパイ捕まえて、領内で魔物や盗賊倒すってさ…」


「ええ、子供ってすごいですよね」

レオナルドは遠い目で答えた。


「いや、おまえんとこだけだろ!普通、親に内緒でそこまで出来ないだろ!」

普段冷静な宰相が大声を出すのも仕方ない。


「皆様、お言葉が乱れております」

サフォークが冷静につっこむ。


「あ、サフォーク殿、救出作戦終わったら、イザベラが口説きにくるから。止められなくてごめんね」


「第4王子じゃダメか?」


「無理無理!普通の子供が相手できるか?サフォーク殿くらい年離れてて優秀な人に操縦して貰わなきゃ。俺で無理なんだよ?」


「王命でサフォークと婚約させて陞爵させるか」


「やめとけ、やめとけ。昨日、余計なことするなって釘刺されたし。イザベラが口説き落とすの待とう」


「…ローランド卿は、私とイザベラ嬢の婚約に反対されないのですか?」


「さっきも言ったけど、イザベラの相手はサフォーク殿くらい優秀な人じゃないと無理だよ。むしろ、惚れた弱みで言う事聞かせるくらいでいいから。あ、これ、イザベラが作ったお菓子ね。サフォーク殿に会うなら渡してって押しつけられちゃった。そう、いつの間にか料理までできるようになってたんだよね!しかもすごい美味しいの!あはは!」


「レオナルド、お前、諦めたな?」


王太子が何か言ってるが無視する。


「サフォーク殿、親の贔屓目なしでもイザベラ可愛くない?天使みたいに可愛いよね?ちょーっとお転婆だけど、頭もいいし、才能溢れてるし。15歳になったらすぐ結婚でいいよ!」


可愛らしくラッピングされたクッキーを受け取ったサフォークは、意を決してレオナルドに向き合った。


「私は、怪我のこともあり結婚は諦めていました。イザベラ嬢には恩がありますので、婚約をお受けしても問題はございません」


「あーたぶんそれじゃあイザベラは納得しないね。恩を売ったつもりないし。あの子は、サフォーク殿の役に立ったとしか思ってない。とりあえず口説きにくるからさ、それから答え出して。9年も待てないってことなら、断ってもいいから」


「…はい」


「ふむ。王家も下手に手を出さないほうがいいか」


「そうだね、優しくしとけば魔導具とか融通してくれるよ?ちなみに、コレが王子と婚約しないための賄賂です」


「賄賂って、露骨だな。指輪の魔導具か?」


「状態異常無効のアミュレット。王家の人数分あるよ」


部屋がシンっと静まりかえった。


「は?いや、お前、それ国宝だぞ」


「知ってる。イザベラが作れちゃったんだよね。サイズは指に嵌めたら自動調節されて、この宝石部分が、起動した合図な。青が毒全般、赤が魅了魔法か媚薬、黒がそれ以外。例えば、お茶飲んで青が光ったら毒入りってすぐわかる。しかも、即時無効化されるから被害なし。一応、本人が実験済み。便利でしょ?」


「便利…国宝で納められている魔導具よりすごい物だぞ、これ」


「これを本当に6歳が作ったのか?」


「煩わしい婚約や縛りを言い出さないなら、これを王家に人数分渡すってさ。王家に縛るなら、サフォーク殿拐って姿をくらますって。イザベラから交渉してきてって渡されました」


王太子と宰相がソファに沈んだ。


「なんだそれ。感知出来ない隠密に無敵の索敵持ってるから、こっちは捕まえられない。手札多過ぎるだろう。勝てる気がしない」


「そんな魔導具、買おうと思ったら恐ろしい金額になるぞ。イザベラ嬢を諦めれば、それを王家の人数分だと」


「子供が産まれたら、イザベラが生きてる間は出産祝いで毎回追加で送るってさ」


「「ぐぬぬ…」」


「交渉成立だな?」


「参った。交渉成立だ。レオナルドに似て優秀な娘だな」


王太子と宰相はため息をついた。


「サフォーク殿には、イザベラが新しく作ってるらしいから今度渡されると思うよ」


「え!?国宝ですよ?!」


「うん。サフォーク殿が媚薬盛られたら困るから作るって言ってた。諦めて受け取ってあげて」


「いや、しかし、国宝…」


レオナルドはあえて話を変える。


「あ、救出作戦は今夜決行するから。悪事の証拠も控えとくからさ、ランズウェイ公爵の息子に爵位譲らせる準備進めといてね」


「お、おう。早いな」


「うちの影部隊は元々有能だしね。そこに無敵のイザベラだから、こうなるよね」


レオナルドは肩を竦める。


「お前、本当に開き直ったな。気持ちは分からんでもないが」


王太子は少しだけ、未来の子育てに不安を感じた。

しかし、これは参考にしてはいけないと考え直した。



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