ハロウィン…?
ハッピーハロウィン!
『我らは供物を所望する!』
『『我らは供物を所望する!』』
「なんて?」
「あ〜もうそんな時期か?やべ〜な、なんも用意してねえ」
土の妖精のやってる鍛冶屋に新作武器をドヤァしにきたら、珍しくちったい妖精たちがわらわらやってきて上記の台詞を唱和してくる。
「お前さん、なんか菓子持ってるか?秘蔵の酒渡すから、こいつらに菓子やってくれ」
「秘蔵のお酒!?クリス様が最近好きな果実酒系なら交換しますわ!」
「おうおう、氷のに貰った朱宝石りんごのワインがあるぞ」
「よっしゃァァァ!さあ、ちびっこたち並びなさい!私にじゃんけんで買ったらプチケーキ!負けたらクッキーをあげますよ!」
『『キャー!ケーキ!クッキー!』』
「で、さっきのなんでしたの?」
「あ〜、昔チビ共がちと人間に悪戯し過ぎてな。妖精狩り一歩手前までいったんだわ。なんやかんやあって人間側の妖精避けの開発と妖精族でチビ共の教育とちょっとしたイベント作って沈静化したわけよ」
妖精狩り…ああ、群雄割拠の時代の戦場をお祭り扱いして参戦して荒らしちゃったのか。
知識書庫さん、ありがとう。
「なるほど。妖精のイベントだったのですか」
「高位の妖精にチビ共がなんか貰えるイベントだな。いつからか、用意してないとチビ共に悪戯…玩具…まあ、うん、暫く遊び相手にされるんだわ」
知ってる!それ仮装しないハロウィン!
「遊び相手回避のお菓子でしたのね」
「うむ。今年は用意するの完全に忘れてたから助かった!前に忘れた時は家中を草だらけにされるわ、炉をいじられるわ、一部屋は氷漬けにされるわ、散々だったからな…」
「ひょえぇぇ、悪戯のレベルが違うぅぅ〜」
ハロウィンじゃなかった!
これ、戦場も相当荒らしたね!?
人vs妖精になる手前なんだから全然微笑ましくないレベルだね?!
「昔は人間と関わるやつなんて一部で、めちゃくちゃ自由だったからな?今はないけど、人間も妖精を素材として狩るわ、妖精も人間を玩具とみてたからな」
「ああ〜妖精の魔水晶って心臓にあるんでしたっけ」
妖精の魔水晶は魔石の上位素材。
かなり昔の王家の魔導具に使われてたらしい。
「ゲッ!知ってんのかよ」
「他国の遺物の鑑定のお仕事で。ただの魔水晶で報告しましたよ?」
「まだあるとこにはあったか〜!頼むから今後も報告は濁してくれ!」
「それは任せてください。それより、『我は供物を所望する!』私もまだ未成年なので!」
「ぐぉぉぉ、酒じゃ駄目なやつ!」
「さあ、供物か!悪戯か!」
「クリス様〜!貴重なお酒が手に入りましたよ〜!」
「え?今日は鍛冶屋に行ったんじゃ…?イジーどこに行ってきたの?」




