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チート転生先は綺麗系お嬢様!  作者: らんらんらん
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お城で運命の出会い


お父様と領内の転移門に馬車で移動。


転移門は各領地にあって、どこも同じ造りの建物なのだとか。

転移陣は魔力じゃなくて、魔石を利用してるから利用料が高額で、貴族や商人、高ランク冒険者が使うくらいらしい。

基本的には、国内の緊急時にお城から応援の王宮騎士団が向かうためのものなんだって。


それを通勤に使ってるお父様って、、

まさかの【王宮騎士団 副騎士団長】でした!!!


書類仕事が全く出来ないけど、魔法剣士としては有能な脳筋の騎士団長。そんな騎士団長に憧れた脳筋の騎士たち。


脳筋どもに疲れた前副騎士団長の引退時に、

「あいつらを躾けられる希望はお前だけだ!たすけて!」

と、王太子殿下に泣きつかれたそう。


お父様は何者ですか!?


本当は王都のタウンハウスに住むところを、

「家族と離れるならヤダ!」

と、転移門通勤をもぎ取ったとか。


家族大好きだもんね、お父様。


お城の敷地内の転移門に転移後、城内に向かい、王太子殿下と宰相閣下へ謁見を申込み。

待ってる間に薔薇の中庭を案内して貰った。


赤と白の薔薇が美しい庭だった。

そこに、薔薇の似合う彼が現れたのだ。


顔にかかる真っ黒な艶やかな髪、鋭い金色の瞳。

左眼には黒の眼帯がされ、顔の左側は怪我をしたのか少し変色している。

背は大きく、190センチ近くあり、体格も程よく逞しい。


かっこよすぎる!!!


イザベラは顔を真っ赤に染めながら、歩いてくる彼をぽかーんと見つめていた。



「ローランド卿、宰相閣下よりお呼びするよう仰せつかりました。私共がご案内いたします」


「サフォーク殿、久しぶりだな。こちらは娘のイザベラだ。案内を頼む」


カメラアイでお名前が判明!

【クリストファー・サフォーク】

伯爵家嫡男 宰相補佐官


名前までかっこいい!!!

どうしよう!胸の高鳴りが止まらないわ!


「イザベラ?どうした?」


「イザベラ嬢、お初にお目にかかります。宰相補佐官のクリストファー・サフォークと申します。こちらは、同僚のロベルト・サンディです」


名前を呼んでいただけたわ!

好き!好き!好き!


はっ!見惚れてしまった!


「しつれいいたしました。ローランドこうしゃくけちょうじょ、イザベラともうします。サフォークさま、ごけっこんはされてますか?!」


年頃にしては可愛らしく見目が美しいイザベラがしっかりしたカーテシーで挨拶をしたため、内心で感心していたサフォークは、身を乗り出しての問いかけに虚をつかれた。


「えっと、結婚はしておりませんが」


「まあ!こんやくしゃはいらっしゃいますか!?」


「いえ、婚約者もおりませんが。イザベラ嬢?」


サフォークは困惑していた。

少年期に、ダンジョンに現れた変異種に遭遇し重傷を負い、一命は取り留めたが、顔や身体に傷が残り左眼を失った。

背が高く、眼帯をしてることもあり、怖い印象を持たれ、女性には遠巻きにされ、子供には怯え泣かれるのだ。

それが、自惚れでなければ、目の前の少女は全身で好意を伝えている。


「ちょっと待ってイザベラ!?」


「いまからサフォークさまをくどくのです!おとうさまこそおまちになって!」


「やっぱりいいぃぃぃ!イザベラ待ちなさい!」


「サフォークさま、わたくしとけっこんしてください!ちょっとおとしがはなれてますので、けっこんできる15さいまで9ねんほどおまちいただかなくてはいけませんが、わたくしサフォークさまのおやくにたちますわ!」


「イザベラ黙ってえええぇぇ!」


「ちょっと、おとうさまうるさいですわ!まずはわたくしのゆうのうさをアピールいたします!」


イザベラは魔法で、サフォークの後方にいたロベルト・サンディを気絶させた。


「そちらのほさかんは、ヴァロアおうこくのスパイです。ほんみょうはカルロ・グラフモン、11ねんほどまえにサンディだんしゃくがなくなったむすこのみぶんをおかねでうったようです」


サフォークは固まった。

いきなり6歳の少女に求婚され、同僚が一瞬で倒され、その同僚が隣国のスパイだと言われたら誰でも混乱するだろう。


「サフォークさま!わたくし、ほかにもいろいろおやくにたちますわ!」


「イザベラ!」


「あ、おとうさま。こちらのなわでスパイをつかまえといてくださいまし」


「え!?ちょっとその縄どこからでてきたの!?イザベラ?!」


「おとうさま、おとめのひみつはあばいてはいけませんわ」


渋々とスパイを縛り上げるローランド卿をみて、サフォークが我に返った。


「イザベラ嬢、いろいろと混乱しているので後日お話しましょう」




「サフォーク殿、娘が申し訳ない…」


能力を隠す気がなくなった娘に、父はもう勝てそうもない。



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