イザベラちゃんは怒ってます
部屋に戻ってすぐに、隠密スキルで応接室に移動。
執事さんの入室に便乗。
スルッと部屋の隅に移動して、さて情報収集です!
お父様とお母様が2人でソファに座り、向かいにはマリアンヌ様が座っている。
赤髪の護衛と、もう1人、黒髪の護衛がマリアンヌ様の後ろに立っている。
執事さんがお茶の準備をしてる間に、黒髪の護衛を確認しようかな。
テクテクと移動して、正面から顔を確認。
あ、カメラアイ発動。
【マルク・ヴェラアース】
伯爵家三男 近衛騎士団所属
ん?こいつスパイじゃん。
スペンサー公爵家にマリアンヌ様の情報を金で売ってると。
ギャンブルでスペンサー卿に借金か。
ダメなやつじゃないですかー
さて、どうしようかな?
「レオナルド様、この度は急なお願いを聞いていただきありがとうございました。事情をリリアーヌも交えてお話したいと思うのですがよろしいでしょうか?」
「マリアンヌ様、私は王太子殿下から貴女を匿うようお願いされただけで、詳細は聞いていないのです。ご説明お願いします」
「簡潔に申しますと、私の暗殺が懸念されております。我が国は一夫一妻制ですが、王族は婚姻後3年間で子が出来なければ、離縁もしくは側妃が認められます。
私と殿下との婚姻期間が後2ヶ月で3年となるため、王太子妃の地位を狙った国内外の貴族が動いています。
本来ならこの時期、離縁か側妃を迎える準備をするのですが、私が現在、妊娠3ヶ月なのです。2ヶ月後の安定期に入ってから公に発表をする予定だったのですが、どこから漏れたのか、暗殺者の襲撃、毒の混入が相次ぎ、こちらに避難して参りました。
転移陣での移動では記録が残るため、馬車での移動にしたのですが、昨日、ローランド領内の森でも襲撃を受けております」
「なるほど。その内容では城内で話せませんね」
「マリア!大変だったわね。懐妊おめでとう。ここは安全だからゆっくり過ごしてね」
王太子殿下とマリアンヌ様の結婚は、近隣で起きた戦争や両家で相次いで死者が出て喪に服したため、延びに延びてやっと結婚できたもの。
相思相愛の素敵な夫婦で有名ですよね?
なにこれひどすぎじゃない?
待ちに待った2人の幸せ妊娠ライフを邪魔する馬鹿どもがいっぱいいるとか。
イザベラちゃん怒ったよ!ブチギレだよ!
本気だしちゃうもんね!
とりあえず、執事が出るついでに他の護衛も鑑定しに移動しましょう。
索敵と鑑定フル稼働だぜ!
マリアンヌ様の客室の近く、護衛の控えの間に潜入。
嘘だろおおお 他の6人の護衛にもスパイがあああ
【ジョージ・パーズコート】
子爵家次男 近衛騎士団所属
ランズウェイ公爵家で侍女をしている妹が人質
マリアンヌ様のスケジュール漏洩
この人は妊娠は漏らしてなさそうだな。
直接話さなきゃダメかも。
さっきの黒髪はアウトだけど。
盗賊共も調べてみるかな。
別邸の地下牢に移動。
尋問されたみたいですね。ボロボロですね。
えっ!
こいつら隣国のヴァロワ王国から来てるじゃん。
ヴァロワ王国の第3王女が我が国の王太子殿下に惚れて、王太子妃になりたがってると。ふむふむ?
いくら王女様でも、既婚者に横恋慕して暗殺者送っちゃ人としてダメじゃない?
これはきっと王城内にもスパイいますねー。
はあ。とうとうお父様にスキルを話さなきゃいけないかな。
まあ、昨日の感じじゃバレてるっぽいし。
覚悟を決めよう。




