どうやら特典つき転生ができそうです
気づいたら、どこまでも真っ白な空間だった。
そして、真横には土下座してるおじさん。
ちょっと意味がわからない。
「あのー、、」
なんて声かけるべき?挨拶?
「本当に申し訳ない!!ちょっと地上に降りてみたら、貴女の運転する車の前に出てしまった。咄嗟にわしを避けた貴女の車は横転。貴女は、、死んだ」
「え!?じゃあここは!?」
「神界じゃの」
「天国みたいな?」
「違うのう。わし、つまり神がいる場所」
ん?んん?首がもうこれ以上曲がらないよ?
とりあえず現状を整理しよう。
私は死んだらしい
ここは神界
おじさんは神様
いや、整理してもよくわかんないや。
「すみません、私どうしたらいいのでしょう?」
「えーっと、どうしたいかの?生き返るのは無理だが、特典つけて転生はできるぞ。天国もいけるが、しばらく過ごしたらどっちにしても転生するが。天国経由は特典はなしじゃ」
「そんなん特典付き転生しますわ!」
「そうじゃな!どんな特典がいいかの?」
「それはもうチート系異世界転生希望します」
「あー、魔法使える世界ね。いいよいいよ、わしの管轄世界にもあるから行けるよ」
「なんと!言ってみるもんだ!じゃあじゃあ!どんなチートつけれます!?」
「んー?だいたいイケるの。文明は地球の中世くらいで、魔法があって、魔物がいて、ダンジョンもある。魔王や勇者はおらん。」
「ふむふむ。冒険者一択ですね!まず記憶は継承したいですねー、魔法知識と全属性スキル、魔力も枯渇しないくらい欲しい!言語能力と新しい世界の常識も事前に欲しいなー。あ!忘れちゃいけない!時間停止機能ありの異空間収納!あ、新しい魔法作れればいいのかな?身体も丈夫がいいなー、武器の知識とスキルも欲しい。」
「いいよいいよ!わしのせいで死なせちゃったし!ちなみに可愛い系と綺麗系ならどっち派?」
「綺麗系一択!」
「よしよし、綺麗系じゃの!では転生じゃあ!」
いきなり目の前が真っ暗になり、
ぼんやりした光しか見えなくなった。
え?神様もしかして飽きた?
要望多くて嫌になった?
話しかけたつもりが、泣き声がでた。
「おぎゃー!うぎゃー!」
嘘だろおい!
転生してんじゃねえか!
神様ー!もっと確認したかったー!