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マフィンの不思議で不可思議な物語  作者: キョナ
season1 僕と彼女の物語。
3/30

ようこそ、不思議で不可思議な世界へ。

マカロンちゃん久し振りだね。

マカロンちゃん、この子がこの前言ってた男の子だよ。

「この子ですか」

うん、そうだよ。新たな住人。

「また騒がしくなりそうですね」

騒がしい方が楽しいよ!マカロンちゃんもそう思わない?

「思います」

じゃあ私達は色々したいことがあるから先に行くね?

「分かりました。決して騒ぎは起こさぬようにして下さいね」

じゃあ別の場所に行こっか!どこに行くのって?

決まってるでしょう?買い物だよ!

今日はデフィリア。30%セールの日だもの。

君も来たばっかだしいろいろと揃えたい物もあるんじゃない?

洗濯機やキッチンとかは在住サービスとして渡されるけど、服や食べ物は買わなければならないもんね。

ちなみにこの世界の通貨はギルというんだ。1ギル2ギルって数えるんだよ、不思議でしょう。

あ、そういえばこれ渡しておくよ、在住カード。

お金とかは全てそのカードで保存出来るけど、そのカードは持ち主以外が触っても反応しないの。盗みが嫌いなマカロンちゃんのきっと創造だろうね。

君のお金は5000ギルあるでしょう?

え?3000ギルしかない?嘘?見せて見せて?

…私を騙すのは止めなさい!

全く詐欺かと思ったよ。それと話し忘れてたけどそのカードは簡易な連絡機能もあるんだ。

登録しようって?もう登録してるよ?マフィンの行動に隙は無いからね。しゅッしゅッ!

……もうちょっと乗りよくしてくれると嬉しいなあ。

まあいいや、君もこの世界にまだ慣れて無いもんね、きっと。

今は買い物に集中しよう。

着いたよ、ここがショッピングロード。他世界から来た人がほとんどだけど、住人もたまに商売をしてるんだ。

税金?そんなのないよ。私達は皆自由だもん。マカロンちゃんの言うことには従わなくちゃいけないけど、それ以外はあまり気にしなくていいよ。だから、好きな値段で売買が出来るんだよ。

凄い賑やかでしょ?お祭りみたいって?馬鹿馬鹿しい。

お祭りはもっともっともーっと大きな大会なんだよ!

皆マカロンちゃんがお祭りしたくなるのを待ってる。

ところで何を買おうか?私は背中が窮屈だから背中に穴がある服が欲しいな。君、今絶対無いって思ったでしょう。それがあるんだよ、稀に。

取り合えずお腹がすいたから、何か食べようか。君は何食べたい?

餃子?…それって絶対からかってるよね、私の事。ナメられてるよね、私。

あーそろそろ怒っちゃおうかな~。ぶちギレしちゃおうかな~。

え?ぶちギレしたら逆に可愛いかもって?

そう?そう見えるかな?ちょっとSの方が私って可愛いの?

って冗談?…。

………。

ハハハ。

分かればいいんだよ。

もう二度と言わないね?

で、何食べるの!?全然決めれてないけど?

あれとかどうかな?人間の指巻き。

へへへ、お返しだい。

あれ、どうかした?

ああ、この世界では人間は食用の食べ物なんだよ。耳とか二の腕とかすごく美味しいでしょう?ああ、君が食べたら共食いかあ。

どうしたの?顔色悪いよ。

あ、もしかして食用って言って震えてる?ゴメン。

え、そんなに震えることなの?大丈夫だよ、生きてるうちは食べないから。他国からだって新鮮な死体として運ばれてくるからね。すごく高級なんだけどすぐ売れちゃうんだ!おいしすぎて!

あ、ゴメン。美味しいとか嘘。耳の触感が最高で二の腕の肉厚が神戸牛みたいとか嘘だから。だからそんなに顔を青く染めないで。

私だって君の死後食べようと思って君と友達になったわけじゃないでしょう?でも、ちょっともう一度二の腕にかぶりつきたい…死んでたら少しならいいよね……あ、今の嘘。

って何この空気!どんよりしすぎ!

だれのせいよ!…私のせいか。

じゃああのからあげでも食べよう。あれ蝉肉だからいけるよね?

え?蝉肉知らないの?

人間界でも三大肉のひとつじゃなかったっけ?確か鶏肉牛肉蝉肉だったはず…?

あ!豚肉ね。じゃあ蝉は食べないの?

蝉は一度は食べるべきだよ!からあげだから中は蝉でカリカリ外は衣がジューシーになってカリジューシーの出来上がりだよ!さ、食べよう!

無理とか言ってても進まないよ。食べてみないと!

心理的に無理とかこの不思議で不可思議な世界には存在しないから安心して!

美味しい部分全てあげるからね!

ほら、あーーん。

……。

…口を開けなきゃ入らないよ。

あーーん、あーーん。

早く開けてよ、私が恥ずかしいじゃない!

死んでも開けない?じゃあ私は死んでも開けさすわ!

うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ…………

ふうう………。

どうしてかなあ、こんなに美味しいのに。

私が食べちゃうよ?いいの?

食べちゃうよ?

本当に食べちゃうからね?

その後泣いて怒っても知らないよ!?

………。

…早く食えとか言わないでよ!!

私だって食べたいけど君にこの世界について少しでも慣れてもらいたいから…。

……。

食べてくれるの!?

私嬉しい!はい、あーーん。

……。

どうして食べないの?

ええ?私の行動がお節介!?大きなお世話よ!

なら勝手に食べれば?

ってもうたべてるし!…感想は?

でしょう!!結構美味しいよね!

蝉肉のから揚げ。ちゃんとメモしといた方がいいよ?

好きな食べ物が少ないかも知れないもんね。

閲覧ありがとうございます!

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