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高校生3
「想奈ぁー。まだレポート終わらんのー?腹減ったよー。」
「ごめんごめん!もうちょいだからー!」
僕は4時間目に提出する予定だった情報のレポートをコンピュータ室で書いていた。
あと5行ぐらいだった。
「ここは、適当に『これからも学んだことを活かしてー』とか書いとけばよくねw?」
「桂馬、これ僕のだからね?!」
「大丈夫、大丈夫。先生なら…」
ガラッッ
いきなりコンピュータ室のドアが開いた。
「あれっ?タイチョーじゃね?」
「ホントだぁー。さしぶりぃー(笑)」
この声は僕が世界で一番嫌いな奴らの声。
そして忘れかけてたあの記憶が蘇る。
ソウナッテ、タイチョーッポクネww?
コレカラアイツノアダナ、タイチョーナwwwww
ヨッ、タイチョーwwwwwwww
「想奈、早く終わらせようぜ…って想奈?!」
気づけば僕は震えてた。
だんだん息も乱れてく。
「どうした、想奈。大丈夫か?」
「ごめん…本当にごめん…ごめん…ごめん…」
「想奈っ?!何だよ。どうしたんだよ…!そう…」
ここで僕の記憶は途切れた。