神良
ファティマの予言編の第二話です。
カミラが赴任して来て暫くは何事も無く時は過ぎた…
一月が過ぎた頃…
教会の裏で
女性とみられる
変死体が見つかった。
不思議なことに。
その死体には
体液と言う体液が
抜かれていた。
ミイラ化していたのだが…
所持品、服等から
連絡が取れなくなり家族より
捜索願いを出されていた。
保健の溝口先生だと判明した。
その噂は、中学校にも広まり
学校としても
放って置くわけにもいかず。…
善後策を練るため
職員会議を開いた。
『カモメ先生は
どう対象したら良いと思いますか?』
『やはり警察に登下校の時間帯にパトロールを強化して貰って、なるべく一人では帰らない様に
指導する。
今の所…
これ位しか対策は無い気がするのですが?』
『防犯ベルを持たせる事も良いかも知れない。』と
玉藻先生も付け加える
構内では…
旧校舎への立ち入りをしない様に
見張りを強化する。と、言うことで会議は終った。
しかし…
生徒間の間の不安は拭えず。
ポツポツと
カミラの居る保健室へ相談に来る
女性徒が増えた。
『ねぇ…カミラ先生…あれって、
吸血鬼の仕業かしら?
溝口先生干からびてたらしいし…
旧校舎の吸血鬼かしら?』
『吸血鬼なんて
非科学的な生き物は居ないよ。
心配は要らないよ。
ジッと僕の目を見てごらん…』
言われるままに
カミラの瞳を見詰める女性徒は
知らない内に
安心感に包まれた。
保健室を訪れる
女性徒は後を絶たない。
その娘は
亜美と言う中一の生徒…年子の姉が居る姉の名前は愛美…
仲良しの姉妹は
昨日の夜にケンカをした。
些細な事でのケンカでも
同じ部屋を使う姉妹には
気まずい雰囲気が漂い…
カミラにどうすれば良いのかを相談にやってきた。
『亜美ちゃん…
僕の目を見てごらん?』
そして…何事も無かった様に
亜美は下校した。
姉の愛美が家に帰ると。
何時もの亜美が居た
お風呂に入り、
食事を済ませ
勉強を済ませ…
亜美と二段ベットに入った。
暫くすると、
亜美の寝息が聞こえる。
昨日の喧嘩の事など何も無かったように…
夜の12時を過ぎる頃。亜美が二段ベットの上から降りてきた。
トイレかな?
しかし…玄関から
出ていく気配がある…
亜美…何処にいくの?
愛美はパジャマのまま携帯を握りしめ
亜美の後を追った。
次回もお楽しみに