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旧校舎

旧校舎で怪しい魔方陣を書き

何やら怪しそうなものを呼び出す二人の少女


さて…何を呼び足したのか?


乞う…ご期待

『ねえ…やっぱり

怖いよ…旧校舎なんか…』


『千恵…怖くない。怖くない』


『陽子ぉ…

でも旧校舎の噂は

知ってるよね?』


『勿論…

吸血鬼が出るとか

何だとか

噂はあるけど、この聖書に載ってる魔方陣で

天使を呼び出せば

そんなの近寄って来ないわ…


それに…ニンニクも大量に持って来てるじゃない?


心配要らないって』



この二人父方が兄弟…

いわゆる従姉妹だ…中学2年という…

多感な年頃にありがちな。


少しなら冒険をしてみたい…


そんな誘惑に駆られ

父親の一番下の叔父の書棚から…


黒い皮の辞書の様な物を持ち出し


英語の様な文字を見て半ば興味を失いかけた頃…


少々活発な陽子は

再度叔父の書棚から和訳の辞書の様な物を探し当ててきた。


『おじさん…ごめんね…『

と、誰も居ない叔父の部屋に

ペロリと舌を出した


そして、従姉妹達は

実に興味を引かれる一文を見つける…


この…魔方陣で呼び出されし者と契約を結べば

貴女の(貴方)願いは叶う

と書いてあり

次のページに載っている魔方陣と

呼び出しの呪文を見つけた。


少女達は何を願おうか…思案したが、


たかだか。

14年程しか生きて来てない。彼女ら

には、


思いつく事は出来なかった。…



しかし…

若さとは。暴走する事と同意語だ…


取り敢えず。

旧校舎で試して見ようか?


と、言うことになる。

どこを、どう、はしょれば、その結論に辿り着くのか?

理由をつけるとすれば…やはり、それは、若さゆえ…の

愚かさなのか?


『千恵…やっぱり、ここは、理科室でしょ…』と

ニヤリと笑う。


『陽子ぉやっぱり止めよう。』



『今さら遅いわよ。もう魔方陣書き上げたもん。』


『陽子ぉどんな

天使が出てくると思う?』


『そんな事は、

出て来てから、考えましょ…


さあ…手を繋いで…』







『エロイムエッサイム。

エロイムエッサイム。

エコエコアザラク

エコエコザメラク。

心理を示したまえ。』


『ガラリ!』

いきなり旧校舎の

理科室のドアが開いた。


『キャーァァ』








『お前達…

旧校舎は、立ち入り禁止だろ。!』


二人は声を合わせて

『なぁんだ、

カモメ先生と玉藻先生か…驚いて

損しちゃった。』


『なんだ?この変な模様は?』



『先生なのに

魔方陣も知らないの?』


『わるいか?

こんな所で遊んでいると。

吸血鬼に血を吸われるぞ。』


『へんだ。そんな

おとぎ話…

今時の中学生には

通じないわよ。』


『さあさあ…早く出ていきなさい…


玉藻先生…

彼女らを連れ出して』


陽子と千恵は玉藻に付き添われ

校舎を出ていった。






一人。理科室に残った。

カモメは








『全く…何処で

この黒魔法の

魔方陣を知り得たのか?


悪魔でも天使でも無い

あんな種族を呼び出して仕舞うとは。』


と、独り言を呟き。


魔方陣を消した。








次の週末に

保健の先生との連絡が取れなくなり



急遽…

新しい保健の先生が赴任した。






怪しいほどの色男…

これは…女子達の

間で噂が飛び交う事だろう。







その男は

壇上に立ち挨拶をした。






『新しい…保健師の…












神良です。』

次回もお楽しみに

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