表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 海奈
5/8

希望

 夏祭りの、花火の音が聞こえてくる。僕は、家でミクシィを開いていた。しばらく、同じ学校の人のプロフィールをボーっと見ていた。すると、僕は見たことのある名前を見つけた。

「水月……」

 別人かもしれないが、僕は期待を抱きながら、水月という人のプロフィールを覗いた。プロフィールには、クラス、部活、生年月日に趣味など、たくさんの事が書かれていた。

 たしかに、水月だった。僕は、彼女にフレンド申請を送った。



 夏祭りに行っているのか、二時間待っても彼女からメッセージは来なかった。花火の音が一段と大きく聞こえる。

 りんご飴食べたいな、なんて考えていると携帯が鳴った。僕は携帯に手を伸ばし、メールを確認した。メールには、「フレンド申請が承諾されました。」という文字が記されていた。僕はすぐさまミクシィを開き、彼女の発言を見た。彼女の発言には、「夏祭りなう! 〇○ちゃんとおそろいでミサンガ買ったー」と書かれている。夏祭り、やっぱりよっちゃんとは行かなかったのか、と少し嬉しくなっている自分がいた。

 彼女の発言を一覧表示にし、時間を遡るように目を通していく。すると、三日前の発言に気になることが書いてあった。「ホント、何考えてんだか。清々したわっ!」清々したとは、一体何にだろうか。僕は、もう少し前の発言を見るためにページをスクロールした。僕は、彼女の五日前の発言を見て、目を見張った。「告ってきたのに、何故か振られたー。まぁ、あいつが自転車で轢いたのにあたしがキレたことが原因だろうけどね。でも、轢くとかあり得ないっしょ」

 水月は、よっちゃんと五日前に別れていた。僕は、さっきまで気怠かった体をおこし、千円札をズボンに突っ込み家を出た。もちろん、りんご飴を買いに。




わたしも昔、彼氏の自転車に轢かれました。相手はわざとだったし、めちゃくちゃ痛かったしで、喧嘩して一週間後に別れました(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ