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学校の帰り道
学校の帰り道、ふと見上げると塀の上で三毛猫が丸くなっていたので「あ、ねこだ……」って言ったら「おなかなでるにゃ?」って塀の上で仰向けになったので、わしゃわしゃっておなかをなでてやったら、ごろごろって喉をならしてた。
給食のパンがあったなと思い出して、ランドセルからコッペパン出して「たべる?」って聞いたら「にゃ!」ってうなずいたのでイチゴジャムをたっぷりつけて、三毛猫の鼻の先に差し出したら、ふんふん、って匂いをかいでからパクリとパンにかぶりついたので、あやうく指ごと食べられちゃいそうになって、思わず「わっ」って手をひっこめたんだけれど、間に合わなくて人差し指のさきっちょをちょっとかじられたので、「いたい!」って言ったら、「ぱん、おいしいにゃ!」ってニコニコしてたので、なんだかちょっと腹が立って、パンに夢中になっている三毛猫のしっぽを、ぎゅう、って引っ張ってやったら、なんか三毛猫が真っ赤な顔で「しっぽひっぱるのはせくはらにゃ……」って言ったので、なんだか恥ずかしくなって「ごめんね」って言って三毛猫の頭をなでて仲直りした。