バスを待っていたら
バスを待っていたら足元になにか擦り寄ってきたので、見ると一匹の三毛猫が足首に頭をこすり付けていた。
「どこいくにゃ? おかいものにゃ?」ってなんだか期待の眼差しで見上げてくるので、「今日は市役所に用事なんだ、お買い物じゃないよ。バスだから三毛猫ちゃんは一緒につれてけないねー」って答えたら「じゃ、ここでまってるにゃ! ごようじおわったらおかいものにゃ?」って言うので頭をなでながら「じゃ、あとでね」って言って丁度来たバスに乗り込んだ。
用事が終わって戻ってくると、別れたそのままの場所でしっぽをぴん、と伸ばして三毛猫が待っていたので「ずっと待ってたんだ?」っておなかを見せた三毛猫のおなかをなでてあげたら、「ちゅうびょうみけねこうなのにゃ!」って言うのでちゅうびょうってなんだろう?って思って、それから忠猫みけね公なのかなって忠犬ハチ公みたいだなって思って、なんかオヤジギャグだーってちょっと苦笑した。
「まいにちおでむかえしたら、だれかどうぞうとかたててくれるかにゃ?」って三毛猫が言ったので、「銅像は食べられないよー?」って答えたら「じゃいらないにゃ……」って三毛猫が言うので、「かわりにねこ缶買ってあげるね」って三毛猫を抱き上げてスーパーへ向かった。
……いつかそのうち、つみあげたねこ缶で三毛猫の像できちゃうかもね?




