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頬に何か柔らかいものが押し付けられて

 頬に何か柔らかいものが押し付けられて、ぼんやりと目を開けると胸の上で三毛猫が丸くなっていた。

 右の前足をぺしぺしと「おきてにゃー、おきろにゃー」っていいながらほっぺたに押し付けてくるので、このやわらかくてふにふにしてるのはにくきぅだったのかーって思いながらまたうとうとしていると、「おっきるにゃー、あっさだにゃー、ごはんよこせですにゃー」って歌いながら今度は両方の前足で交互に足踏みするかのように頬に押し付けてきて、にくきぅ幸せって思ってたら三毛猫の押し付けた前足が鼻のてっぺんを押し上げて思わず「ぶふぅ」って息が漏れた。

 それでもまだ寝た振りをしていたら、「さいしゅうしゅだんにゃ~」って鳴きながら鼻の頭をざりざりする舌でぺろぺろとなめてきたので流石にそのくすぐったさに耐え切れずに「ああ、もう、おきるからやめてー」っていきなり起き上がったら三毛猫が膝の上ころんと仰向けになったので「おかえしじゃー」っておなかをわしゃわしゃなでてやった。

 すっかり三毛猫うちに居ついついちゃったなー、って思いながら朝食の支度をして、三毛猫に猫缶を出してやったら「ひとしごとおえたあとのごはんはかくべつですにゃ!」って言うので、「そうだねー、ありがとねー」って答えながらそんなこと気にしなくていいのになーって思った。

 明日もにくきぅ目覚ましお願いしよう、って思った。


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