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地獄と狂気
破滅願望。
自ら不幸になりたがる不思議な意識。そんなこと願う奴いるの?
いるんです。
幸せになることを恐れ、自ら破滅を望む男が。
今、ここに。
気付いたら地獄だった。
それまでの記憶はない。
ある夏の日、俺は自宅の部屋で寝転んでいた。都内のマンションだが郊外にあるので、家賃は安い。ワンルームで4万円ほどだ。贅沢にもクーラーをつけていた。
涼しい。
冷たい風が俺に向かって吹いてくる。昼間から家でゴロゴロできるこの身分は、最高にいいと思った。思っていた。
破滅願望。
自ら不幸になりたがる不思議な意識。そんなこと願う奴いるの?
いるんです。
幸せになることを恐れ、自ら破滅を望む男が。
今、ここに。
気付いたら地獄だった。
それまでの記憶はない。
ある夏の日、俺は自宅の部屋で寝転んでいた。都内のマンションだが郊外にあるので、家賃は安い。ワンルームで4万円ほどだ。贅沢にもクーラーをつけていた。
涼しい。
冷たい風が俺に向かって吹いてくる。昼間から家でゴロゴロできるこの身分は、最高にいいと思った。思っていた。
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