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『愛のお化け』 『ねぎ塩焼きうどん』 『漆黒の翼を喪失せし者』

 

 久しぶりの休日。

 今日は朝から、手打ちうどん作りに精を出していた。



 小麦粉に塩水を入れ、こねたり足踏みした生地を均一に切って茹でるだけ。

 それだけで極上のうどんが出来上がり。


 茹でたては出汁と生たまごを乗せた「だしたま」で食べた。

 が。その後無性に「ねぎ塩焼きうどん」が食べたくなり、野菜を炒めてうどんを投入したところで部屋の中央が輝き出した。


 ジュウジュウと音を立てているフライパンから離れる事が出来ないため、横目で光を見ていると、光の中から漆黒…と言うより光によって紫色にも見えるカラス色の服を纏う、背中に大きな羽を広げた人が現れた。



 狭い部屋で羽を広げるもんだから、ガチャンガチャンと何かが倒れる音がした。


「ちょっとっ!!気をつけてよ!!羽閉じてくれるっ!?」

 キッチンからそう叫ぶと、男の赤い瞳がゆっくりとこちらを見た。


「なあに?あんたどちら様なわけ?!」

 焼き上げたうどんを皿に移しながら何者かと問う。フライパンにくっついているネギもぺっぺっと剥がして皿に乗せた。


「我が名は「漆黒の翼を喪失せし者」…」


「漆黒の翼、あるじゃない」


「当たり前だ」


「はあ?じゃあなんで翼を喪失せし者とか言ってんの?厨二?」


「我に名を付けた人間がそう呼んだから」


 名前を付けた人間が厨二病だったらしい。

「やっぱりあなたも右眼が疼いたりするわけ?」


「なぜだ?」


「前に来た人は右眼が疼くとか言ってたから」


「我が疼くのは左眼だ」


「……あっそ…」


 前にもこんな人が来た事があった。

 さっきと同じく部屋の中央が輝きだして人が現れた。そして「我の右眼が疼く時!現れしッッッッ」とか言い出したので、そっと背中を押して部屋の外へ追い出した。

 玄関の向こうから「雷鳴轟け…」とか「呪われし魔剣が…」とか騒いでいたので110番し、後の対応はお巡りさんに任せた。


 今回はどうするかな〜。と考えながら、出来たて熱々のうどんをちゅるんとすする。


「ウマー!やっぱ足で踏んだだけあるわ!!」


 冷凍うどんで作ったものとは比べ物にならないコシ!

 ウマウマと二口目を運んだ時。


「足で踏んだ?」

 そう呟く()()()()が顔を赤らめ、ゴクリと喉を鳴らす。


 ん?この反応…もしかして??

「そう、足で踏むとコシが違うの❤︎」


「腰が…」

 そっちの腰じゃないけれど。


 まあその反応を見て確信したので「今度はお店の方に来てね」そう言って店の名刺を渡す。


愛のお化け(ラブズゴースト)…」


「そ。それは店名。ほら、あなたと同じ黒い羽付き❤︎」

 渡した名刺を裏返すと、黒い羽付きのアイマスクをしボンテージコスチュームに身を包む私の写真。

 その手にはムチを持っている。



 顔を赤くしたまま名刺をガン見して動かなくなった男の背中をそっと押し、部屋の外へ追い出した。




 毎回、男たちがどっから来るのかわからないけど、次は予約して来て欲しいな〜…なんて思いながら残りのうどんを食べた。



「ウマー!!」










 。。。


 お読みくださりありがとうございました。


 今回難しかったのは、ネギ塩焼きうどんでした。食べた事がなかったです。

 検索履歴に「手打ちうどん」「ネギ塩焼きうどん」「ボンテージコスチューム」が残りました。



 企画主のしいなさま。

 企画運営お疲れ様でした。

 皆さまもお疲れ様でした。




 



 


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― 新着の感想 ―
お茶を吹き出してもうたっ! サイコー♡ とってもおもしろいお話達をありがとうございました☆
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