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虐殺の英雄  作者: 社長
第二章、使える駒かただのゴミか
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G-7 侵入開始

レイ「ねぇねぇ逢魔、逢魔はなんで英雄になりたいの?」


逢魔「・・・あのなぁ、俺のことは逢魔『様』って呼べ。偉大なる英雄に少しは敬意を払いやがれ。」


ゼル「自称な。」


逢魔「うっせ!!お前も自称だろ!!」


レイ「ねぇねぇなんで?」


逢魔は苛立ちながら頭をかきむしる。


逢魔「はっ、俺は与えるだけなのはごめんだ。お前が俺に必要だと思ったら、その時に教えてやる。」


レイ「ほんと?じゃあ約束ね。」


レイは小指を出し、逢魔も渋々小指を握り指切りをする。


ゼル「仲良しで結構なこった、それより見えてきたぜ。」


そびえたつ断崖、その頂上にその城は立っていた。


国民の血税を無駄使いしたようなその城はギラギラとした装飾を纏っている。


レイ「私たちが掘った宝石、こんな使われ方だったんだね・・・。」


レイは拳を握りしめる。


逢魔「・・・・・・胸糞わりぃ。」


逢魔は歩を進める。


レイもそれに続くように、一歩一歩前進した。


ゼル「どうした、震えてるぞ。」


レイ「この震えは恐怖じゃない、怒りだよ。」


レイは前を向く。


視線の先は城の装飾だ。


レイ「お父さんもお母さんも、炭鉱のみんながこんなのに虐げられてたなんて反吐が出る。絶対にたどり着いて文句言ってやる。」


ゼル「おいおい文句だけでいいのか?」


レイ「・・・・・・ううん、前言撤回。」


レイは燃えるような赤い目を震わせて言い放った。


レイ「ぶち殺す!!」


逢魔「ガキがいっちょ前に吠えやがって、昨日まで小鹿だったガキはどこ行ったのやら。」


逢魔は歩みを辞め、レイを担ぎ上げる。


レイ「な、なに?」


ずっと無表情だったレイの顔が少しほころんだ。


逢魔が何をするのか察知したゼルは大笑いする。


ゼル「おいおい正気か?」


逢魔「そんなむかついてんならよ・・・。」


そのまま、勢いよく投げ捨てた。


逢魔「自分で言って殴ってやれ!!」


レイはものすごい速さで城へと飛んでいく。


レイが悲鳴を上げる間もなく、城へと侵入した。


ゼル「お前・・・、やりすぎだろ。」


逢魔「ゴミ処理ついでだ、行くぞ。」





レイは城の窓を通り抜け、壁へと直撃する。


が、その前に。


ボフン!!


風がクッションになり、レイは無傷でたどり着いた。


レイ「これ・・・、魔法?」


クッションになったのは逢魔の魔術だった。


レイ「私だって、無力じゃないもん。」


レイは自分にも戦えることを証明するため、扉を開けて次の部屋へと歩き出した。


門番「・・・ん?」


レイ「・・・え?」


レイは侵入開始10秒で捕まった。

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