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虐殺の英雄  作者: 社長
第一章、英雄譚
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G-6 虐殺目録

エクストラスキル。


それは武術でもない、魔術でもない、秘術でも禁術でも錬金術でもない全く新しい力の総称である。


ゼル曰く、「エクストラスキルは魔術みたいに器用じゃないし武術みたいに万人に影響を与えるモノじゃない。だが、その二つよりも遥かに強い。使用者の思いが反映された『技術』だ。」だとか。


逢魔「エクストラスキルは簡単に人を殺せる。それくらい厄介なものってことだ。俺もゼルも持ってる、わかったらとっととどっか行けよ。」


女奴隷「ゼルさんはどんなスキルなの?」


逢魔「話聞けよクソガキ・・・・・・。」


レイ「クソガキじゃないよ、私はレイ。ちゃんとした名前があるの。」


逢魔「そうかわかったレイ、ここは危ないからさっさと家に帰れ。」


レイ「お家壊したの貴方でしょ?」


逢魔「ぐっ・・・・・・。」


ゼル「まぁいいんじゃねぇの?ついてこれなかったら死ぬ、ただそれだけだ。」


逢魔「いいように丸め込まれてる気がする・・・。」


レイ「ありがとうゼルさん。」


逢魔「お・れ・だ・よ!!」


三人は森の小道で焚火をくべ、囲んで休息する。


殺戮の旅にも休息は必要だ。


ゼル「改めて、俺はゼルだ。かつてこの世を崩壊させた世界最強の神だ!!」


レイ「神様なの?」


逢魔「自称な、浮いてる火の玉に神要素ないだろ。」


ゼル「俺のエクストラスキルは【虐殺目録(アカシックレコード)】だ!!」


ゼルの火の中から真っ黒な本が出現する。


どす黒く、思わず吸い込まれそうなその本が勝手に開き、ページをめくる。


ゼル「こいつはリンクした相手、今は逢魔だな。そいつよりも格上の相手の居場所が記載されている。」


レイ「格上なの?」


ゼル「あぁそうだ、手っ取り早く格上を殺して強さの高みを昇る、それが俺のスキルなのだ!!」


逢魔「無駄話してねぇで、さっさと次の相手マークしろ。」


ゼル「相変わらず神使いが荒いなぁ・・・、次の相手はこいつだ。」


ゼルがそういうと再びページがめくられ、赤丸でマークされる。


相手は『ジョン』と書かれており、すぐ近くのマップだ。


逢魔「あたりだ、こいつは悪名高いこのノワール王国の王だ。」


レイ「ゼルさんすごーい。」


ゼル「へっへっへ、だろ?んじゃ行くか、城へ。」


逢魔「ガキ、足手まといにならないならついてきていい。ただし、お前が死にそうになっても絶っっっっっっっっ対に助けねぇからな。」


レイ「うん、ありがと逢魔。」


逢魔「さん付けしろよ!!」


こうして、虐殺の英雄たちの冒険が再開した。


破壊と殺戮の英雄志望、浮かぶ自称神、元奴隷は休息を辞め歩き始める。

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