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虐殺の英雄  作者: 社長
第三章、美食の探求者
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G-16 飢えない世界

一人の女性が倒れていた。


彼女は飢えていた。


税の徴収により、数か月貯蔵していた食料をすべて奪われた。


同じ村の人間は飢えて死んでいった。


仲の良かった友達も、家族も、何もかも。


しまいには村人同士がお互いを喰らい始め、その村には何もなくなった。


村民のいなくなった村は資材を奪われ、土地の権利は国が治めることになった。


彼女は全てを奪われた。


そんな時、ある声が聞こえました。


『望みが叶うなら何をしたい?』


彼女は答えた。


美食屋「もう、何も奪われたくない。飢えない生活がしたい・・・。」


全てを奪われた彼女を終焉が襲った。


そしてそれ以降、彼女は奪われる側から奪う側、捕食者となったのでした。





数分前


ゼル「おい本当にここであってんのか?」


レイ「うん、逢魔の匂いがする。」


ゼル「ったくいきなり探査魔術が使えるとはな・・・、魔術の天才かよこいつは。どっかのクソガキを思い出すぜ。」


レイ「クソガキじゃないよ。」


ゼル「へいへいそうだな。」


ゼルとレイは逢魔を捜しに森の中に入ってきていた。


レイの探査魔術で居場所は特定したが、肝心の逢魔がいない。


レイ「敵らしい匂いもしないよ?」


ゼル「見る限り逢魔の姿もねぇし敵もいねぇ・・・次元干渉系の力か?」


辺りには矢の痕跡も、逢魔の残滓も何も検知されなかった。


ゼル「今の状況から推測するに自分の居場所は絶対に探知させない、そして別の次元に相手を引き込み一方的に攻撃を加える力か。フェーズ1にしては強すぎる力だ。」


だが、ゼルはニヤリと笑う。


ゼル「だが、俺達の敵じゃねぇな。」


レイ「ゼルさん何するの?」


エクストラスキル【虐殺目録(アカシックレコード)】を取り出した。


ゼル「俺様の力の前に隠密は無力だってこと教えてやるよ。」



ゼルのエクストラスキル【虐殺目録(アカシックレコード)】は格上の敵をサーチする能力だ。


その効果は相手の通り名とその強さ、居場所を判明させる。


そう、居場所を判明させる力があるのだ。


ゼル「まぁ、いろいろ制約はあるしこういう使い方すんのは初めてだけどよ。上手くいって良かったぜ、『ピン表示機能』!!」






逢魔「ありがとよ、ゼル。これで、心置きなくぶっ殺せる!!」


美食屋「痛い!痛い!痛いぃぃぃぃぃ!!」


逢魔「安心しろよ。」


逢魔の腕が肥大化を始める。


逢魔之刻(ギャクサツノジカン)】が始まったのだ。


逢魔「一撃で仕留めてやるから、な。」


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